風呂に入ったら沖田がいて。その沖田の周りにあるシャンプーやらリンスやらボディーシャンプーやらその他もろもろの物が全部倒れていた。綺麗好きの土方にはあまりにも見ていられない状況の中。沖田は呑気に髪を洗っている。

「おい…お前、倒したなら起こせよ」

そう言って起こそうとしたらパシッとその腕を掴まれた。

「あーー駄目。起こさないでくだせェ」
「に、言ってんだお前。ココは俺の風呂だぞ。ぐちゃぐちゃにすんじゃねェよ」
「これ、何度やっても倒れるんでさァ」

試しに、と沖田は一つ起こしてみて、シャワーを手にとった。ジャーとお湯を出し髪を洗い流しているとなるほど。シャワーを動かすのと同時に管も動きそれがシャンプーに当たって倒れた。

「倒れる毎に起こすの面倒くさいでしょ。だから、これは、あとで起こすの」

ね、と言って笑うサマが可愛くて色っぽくて。つい流されそうになるのをすんでで堪える。

「……倒れる毎に起こせよ。こういう汚いの、なんかイヤなんだよ」
「あとで起こすんだから良いじゃないですかィ」
「つーか、勝手に俺の風呂入るのヤメロ」
「本当は俺が入ってて嬉しいくせに。さっきから俺の乳首ばっかり見てるのは誰ですゥ?スケベ」

にや、と笑いながら言う沖田。前言撤回可愛げの一つもないコイツには。いや実際当たっていたから余計腹が立ったのだが。気付かれていたか、と内心自分の不甲斐なさを叱咤した。


「……とりあえず、これは起こすぞ」
「土方さんもやってみれば分かりやすよ。本当に腹立つんだって」

もういいから、と溜息を吐きながら言うと文句をたれながらも全てやる事が終わったのか風呂にすくむ沖田。二人で入るには狭いので寒いのを我慢し土方は先に洗う事にする。倒れてる物をちゃんと全て起こしてから。嫌味な人でさァ、と呟く沖田を無視してシャワーで髪を濡らす。ガタン、と音がしてシャンプーが倒れた。

「……」

それを直そうと手を伸ばすとガタンとリンスも倒れた。

「………」
「ほーら、言った通りでしょー」

にやにやと笑いながら言う沖田をまた無視してリンスとシャンプーを起こした。その後も何度も倒れて起こしてを繰り返す土方。

「(マジでウザいんですけどコレ…)」

何度起こしても倒れるソレにイライラしチッと舌打ちをする。けれども沖田に注意した手前倒したままにしておく事ができず、倒れる度に起こす土方だった。


END


いや本当倒れるんだってムカツクほど倒れるんだって/あ、自室に小さい風呂がついてる設定ね

 れたいのよ 041112