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勝手に部屋にもぐりこんだこと、綺麗に整頓していた部屋をぐちゃぐちゃにしたこと、散らかした物が散乱している上に布団敷いたこと、それらはまぁ良しとしてやろうと自分の部屋に入った土方は思った。だけど、と、布団を蹴飛ばしたのか寒いだろうに何もかけずにだけれどまだすやすやと心地良さそうに眠っている沖田を土方は見やる。 「(コイツ何で股にまくらはさんでんの!?)」 布団がかかってないせいと寝相が悪いせいで着物が捲れて露にされている沖田の白い足と足の間に自分がいつも使っているまくらがはさまれているのを見て土方は心の中で声を大にして突っ込んだ。行動の意味が分からない!土方は頭を抱える。すいませーん、小声で話しかけるが起きる気配はない。土方は近くまで寄っていって傍にしゃがみこんだ。つんつん、金色の頭を突いてみる。うんん、とうなっただけで終わった。 土方は、疲れていて本当はすぐに布団にダイビングする予定だったのに。沖田は布団のど真ん中を陣取っていて土方が入る隙間を与えていない。蹴っ飛ばすか?思ったけれどやめておいて(違う違う決してカワイイと思ったからじゃない、土方は呪文のように心の中で唱えながら)とりあえず枕をぶんどった。 「う、んん〜…」 大分乱暴に奪うようにとってしまって体が揺れたからだろうか、沖田が少しうなる。そしてどうやら起きてしまったらしい薄く瞳が開けられた。うぅ、引き続き眠たそうな声を出してだるそうに手のひらで目をこする。そしてもう一方の手が土方の方に伸ばされた。 「やだァ、かえして…」 「返して、じゃねぇよこれ俺のだから」 ちなみにこの部屋もこの布団も俺のだから、続けて言ってだからどけと言う。沖田は少し黙った後ごろんと転がって土方が入れるスペースをあけた。うわぁ、なんかむかつく開け方、思ったけれど眠かったのですぐに布団に入る。そしてぼふん、と置いた枕に顔を埋めた。 「っ…わ、」 けれども瞬間、ふんわりと嗅ぎなれた匂いが鼻をついて焦った。沖田の、ペニスの匂いだった。甘く、欲をそそる独特の、匂い。そういえば枕が少し濡れているような気がした、擦り付けていたのだろうか。思ったら下半身に欲が集まっていくのが分かった。我慢なんてできるはずがない。 「…そうごォ」 あのなァ、俺は、俺はなァ本当に眠かったんだぞ疲れてたんだぞ声に出ていたらしく俺なんて何時間我慢してたと思いやす?先ほどの舌足らずな言い方ではなく流暢に沖田が喋った。ハァ?思って沖田の方を見やると眠たそうに顰められていた顔はいつも通りの小生意気な顔に戻っていた。それだけじゃない憎たらしげにぺろりと舌を出している。 「っ!てっめ、狸寝入りかコノヤロ!」 「だって普通に誘っても土方さんシてくんねぇんだもーん」 「…っ」 ね、言って沖田が甘えるように腕を伸ばしてきて理性ではその腕振り払って寝たいと思ったのだけれど欲望が腕を引っつかんで布団に押し付けていた。ちゅうと唇沖田の顔にくっつけさせながら確かに普通に誘われたくらいではノらなかっただろうなぁと思う。疲れていたし眠かったし。ハメられたのちょっとむかつくけれどこんな小細工してまでヤりたかったのかと思うと愛しく思う。少しばかりひどく犯してやろうかと思ったけれど、やっぱりやめておいてやる事にした。 END |
| 枕に誘われて 060228 |