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「だんなぁ…」 自分で恥ずかしくなるほどみだらな声だった。え、えぇえ沖田くん!?素っ頓狂な銀時の返事が今の雰囲気に不相応で笑える。入って、い?家の中には勝手に入ってきたくせに(いや夜鍵閉めないからいつでも来ていいよと言ったのは銀時だけれども)銀時の部屋には入りにくいのか沖田がうかがうようにそんな事言ってきたものだから銀時はおかしいと思った。いつもならずずかずか遠慮なく入っていくくせに今に限ってどうして。あぁ、うん、次は落ち着いて返事を返すとすぐに襖が開かれる。電気は消していたから沖田が月の光だけによって銀時の瞳に映し出された。えらく綺麗で見とれてしまう。起きて布団から出ようとしたら待って、沖田に止められた。 「旦那…」 沖田はすぐに銀時のところまでいくと布団の上から銀時の足にのっかかった。そして舌足らずに愛称を呼ぶと首に絡みついてキスをした。ちゅう、と唇を押し当てただけのキス。だけれど感触をしっかりと感じ取れるほど強く押し付けられた銀時はほんの少し眉を寄せた。押し倒したい衝動にかられてそれをぐっと堪える。沖田の肩を押してもうこれ以上はキスさせないようにして銀時は視線を斜め下にやり小さく深呼吸をした。その間に沖田は袴の紐を解いて少し下にずらし着物の裾をめくって足を露にする。ぎくりと、冷や汗がでたその色っぽさに。 「俺のこと、はしたないやつだって思っていいでさ…」 そう言って沖田は硬くなったペニスを銀時の腹へと押し付けるとゆっくり腰を上下に振った。顔は恥ずかしそうに銀時の肩に額をのせ隠して、唇を開く。 「シて…くだせぇ…」 「えっ…」 予想外の言葉に心臓がはねた。銀時は今日もまた、誘うようなことされて煽られるだけ煽られて寸前でお預けくらうものだと思っていたから。銀時と沖田はとても仲が良かったけれどもそういう関係を持ったことは1度もなかった。土方に操を立てて沖田が頑なに銀時とそういう事するのを拒否していたのだ。銀時は何度も、沖田を抱きたくなる瞬間があっただけれどそれをずっとずっと我慢してきたのだ。ずっと一生このままだと思っていたそれが、何故。何があったのかと、銀時は思う。 「好きなようにして」 「…」 「どんなんでもおれ、受け入れる」 沖田は知っていた、銀時が土方以上のサディストであること。きっと乱暴に抱かれるのだろうと思うだけれどももう、もう耐えられなかったのだ。土方がここ2カ月以上、セックスはおろか触れることも喋ることも、してくれないのだ。いつも土方は意地悪ばっかりしてきてだけれど放っておかれる方が辛いことを沖田は知らされた。きっと土方も分かっててやっている、効果覿面でさァ、沖田は皮肉に笑いながら思う。小さい頃から土方にセックスを刻み込まれた体は、アナルは、2ヵ月もの間何の刺激もないのに耐えられなかったのだ。土方に何度もシてと頼んだだけれど目すら合わせてくれない、もう沖田は我慢できなかった。 そしてこんな頼みごとできるの銀時しか思いつかなくて、恥を忍んで頼みにきたのだ。 沖田は乱暴に抱かれるのが好きなわけではなかった。土方とのセックスだって年に数回あるかどうかくらいの優しく抱かれるのが1番好きだった。だから銀時がどんな風に抱くのか、すごく怖かった。痛いことされるのだろうか、苦しいことされるのだろうか、沖田の小さな心臓がどきどきと震える。 銀時の手が自分に伸びた、痛いことをされると思って、沖田はぎゅっと瞳をつむって体に力を入れる。 「そんなに身、固くしないで」 「あっ…」 銀時は苦笑をしながら伸ばした手で沖田の頭を撫でた。何度も何度も。あんまりにも優しく手が動くものだから沖田は夢を見ているみたいだと思った。沖田は土方にされた事を、今自分が銀時を誘っている理由を、銀時に何も言いはしなかったけれど銀時には何となく分かったのだろう頭を撫でながらちゅっと、でこにキスをして、優しく笑ってくれた。 「かわいそうに、意地悪ばっかされて」 「…」 「おいで」 きゅうと強くだけれど優しく抱きしめられた。久しぶりの抱擁に頭がくらくらとする。大好きな男の体が匂いが全身をふんわりと包んで沖田の感覚を麻痺させた。抱きしめられた、それだけなのに気持ち良すぎて腕に力が入らなくて震える腕持ち上げて銀時の背中に回してきゅうと服を掴む。 「んっ…」 抱きしめられながら腰にやられていた手の片方を尻へと這わされた。2、3度撫でられてすぐにその手が着物の中へと入っていって直接触れられる。するりと撫でられるとそれだけでペニスが一際大きくなり汁が下着を濡らした。 「アッ、やっ…」 ぴと、と、指がアナルに触れられる。 「ひゃァっ…!」 沖田の背がびくびくっとしなって腰を何度か捩らせた。濡れている感触があるのを確かめてから、銀時はつぷりとソコに指を挿れる。何の抵抗もなく入っていった。沖田があんあん鳴きながら体を幾度も幾度もはねさせ涙を滲ませる。それを見て銀時はふっとやわらかに笑った。 「沖田クン、感じすぎ」 「だって…」 「辛い?」 気遣うように聞かれて沖田はううん、首を振る。きもちいい、小さく言うのを聞いて銀時はぞくりとクるものを感じた。上にのっかられていた体勢を崩し逆に沖田を布団に押し倒す。そして両足をあげさせアナルを露にさせるとそこに口付けた。 「アッああぁ!」 ちゅうちゅうと何度も吸われる。かと思ったらぺろぺろと舐められた。宙に浮く足が何度も空を切る。びくんっびくんっと体がそりかえった。自然と上の方に体が逃げる。銀時は無理に引き戻すようなことはせずに、沖田の好きなようにさせてやった。アナルを舐める舌も乱暴なことは一切しなかった。丁寧に、快楽のみを与えてやる。 「あっ、やァ!」 沖田は、こんなに優しく抱かれるの久しぶりだった。まるで何も知らない少女に対するかのように優しく扱われてくすぐったくなる。あんまりの気持ちよさにずっと閉じていた瞳をうっすらと開けてみると銀時の真剣な顔が見えてきゅんっとした。こんな感じ、ずっと忘れていた気がする。いっつも土方に乱暴に抱かれていて今、土方のことをどう思っているのか自分ですら分からないただ土方以外の人間と交流をとっていなかったから、土方だけしか知らなかったから、依存していただけでないのかと、思う。 だってこんな心地よさずっと感じていなかった、こんな感情土方に抱いたのなんてもう何年も前だ。ひどく甘い銀時とのセックスが沖田に忘れていた現実を思い出させた。 「だんな…」 うっとりと、銀時を呼ぶその声は、恋を知った少女のような声だった。 END |
| あれだよ、銀さんはこれからいじめる気満々だよ(…) とりあえず今回は優しくしておいて、ね あの人ぜってぇアメとムチ心得てらっしゃるもん人生の酸いも甘いも知ってらっしゃるもんもう銀さん最高(話がずれてる) ゆるやかな旅路 060319 |