手が伸びてくる。あ、思っている間に髪の毛を引っつかまれた。痛みに顔を顰める。手が振り上げられて叩かれると思った、ぎゅっと目をつむって肩をすくめる。仕方がない、甘んじようと思ったのだけれど、口が開いてしまった。

「ちょっ、ちょっと待って!土方さん!!」
「あー?」

本当に怒っている時はこっちの話なんて聞いてくれないのを沖田は知っている。返事を返してくれたのはまだそんなに怒っていない証拠だ。ホッとする。ここからもっと怒らせて仕置きを酷くされる事になるか怒りを和らげることができて軽いおしおきですむかどちらかはこれからの沖田の言動、ほんの少しの仕草、態度などにかかっていた。慎重に口を開く。

「あんね土方さん、あんたは仕置きってゆうとバイブ突っ込んだりイかせてくんなかったりひっぱたいたり愛情ってゆうのが全然感じられないんです」
「じゃあどんなんなら愛情感じるってんだ」
「えーっと…」

悩んでいるふりをして土方の手首を掴んだ。宙に浮いていてどうかされそうで怖かったのだ。土方は、すぐにでも振り払えるけれども好きなようにさせておいてやった。どういう事を言うのか興味もある。

「たとえば、んー…」

しかし小さいころから仕置きといえばえっちな事しかされていない為か沖田はあまり"普通の仕置き"というのが思い浮かばず首をひねった。うんうん唸って考えてようやくぽつぽつと案が出始める。

「お、おしいれ閉じ込めたり、外だしたり…えっと、正座1時間、とか…?」
「…ガキの仕置きみてぇ」

出てきた沖田の言葉に土方が呆れたような口調で言った。む、と顔を顰める沖田。エロい仕置きするよりましでェ、唇尖がらせながら思う。それを見ながら土方は何を思ったのかにやりと口はし吊り上げて沖田のむかつきを煽った後鼻で笑い更に沖田の機嫌を損ねさせた。

「まぁお前エロい仕置きだと感じて罰になりゃしねぇもんなァ」
「っ…や!」

むき出しになってた肩に唇あてられて吸われた。ひくん、と体がはねてしまう。土方は肩にあてた唇を乳首へとうつして、そこを噛んできた。ヒッ、と、沖田の唇から高い声があがる。そうしながら、掴まれていた手を振り払って土方はペニスも着物の上から揉み始めた。沖田は顔をうつむかせながらびくんびくんと体を揺らす。

「おしいれん中閉じ込めんのは却下だな。お前別にそんなんじゃ苦になんねぇだろ、反省しねぇじゃん」
「…あっ、う、」
「外出すのもな…ガキじゃねぇんだからその辺ぶらぶらして帰ってくるだけだろうしなァ」
「いやっ、…アッ」
「正座は、まぁいいけど、」
「えっ…」

そのままずっと自分の発言を否定され続けるのだと思っていた沖田は思わぬ賛成に顔をあげる。瞬間、押し倒された。

「それだけで済むとは思うなよ」
「っ…あ!」

そう言って膝でペニスをぐりぐりと潰されながら踏まれる。痛くて涙が滲んだ。やだって言って身を捩りながら抵抗をする。覆いかぶさってくる体を必死になって押し返した。

「どうしてやろうか。どうして欲しい?」
「どうって…」

そんな事聞くの、あんまりだと思う。絶対に意地悪する気でいるくせに、俺がやめてって言ったってやめてなんてくれないくせに、俺の言うこときく気なんてほんの僅かにすらないくせに、そんなこと聞いてくるのは意地が悪いのにもほどがあると沖田は思ったのだ。

「愛情感じてぇんだろ?」
「…」
「どういうのが良いんだ?1時間正座でずっとハメっぱとか?」
「やっ…」

考えるだけでゾクッとする。ふるふると小さく顔を横に振った。そうしながら、沖田は気づいた。土方は、怒っている。そうだ土方は沖田が反抗するのを1番嫌っていたのに、仕置きされる前に自分から何かを要求するなんて、馬鹿なことをしたと沖田は後悔をした。

「いやだ土方さん…、そんなの、やでさァ…」
「いや?大きくなってるんだけど、総悟の」
「ちがう…」

舌足らずに言って沖田は目線を斜め下にそらす。瞳を伏せてふるふる震えながら黙り込みこのまんま時が流れて何にもなかったことになれば良いって思ったけれど土方はそうはしてくれなかった。

「まぁどっちでもいいけど。…とりあえず正座してもらおうか」
「っ…」

ぐいと腕を強く引っ張られて起こされる。中途半端に弄ばれたペニスが熱く痛い。そこにばかり意識がいってしまう。はぁ、気だるげに溜息吐いて髪をわしゃわしゃとかく。泣きそうだった。だけれど土方が怒る前に、そう思って沖田は正座の姿勢をとる。
自分で出した案だけれど沖田は正座が苦手だった。いつも5分もしない内に足がしびれる。1時間なんてとてもじゃないけど無理に決まっていた。

「…」

だけれど文句を言えれるはずもなく沖田は黙ったままうつむく。すぐに足がじんじんとしびれてきて顔を顰めた。1時間なんて耐えられるのか不安になる。そうしていると土方が沖田の後ろに回ってきた。

「腰上げろ」

言われるままに腰を上げたらズリッと、袴と下着を同時に下ろされた。瞳が大きく開かれる。一気に下半身が露になった。

「わっ、ちょ、」

あわてて沖田は前を小袖で隠した。土方が眉を顰めたのが気配で分かる。頭を下に押されて、また正座の姿勢に戻されながら言われた。

「そーゆー事してると手ェ縛るぞ」
「…」

土方は元々用意していたのだろう荒縄を持ってそれをびんっと横に引っ張って張らせながら言うのだ。沖田は黙って一瞬だけ考えて、それからおずおずと小袖を離した。姿をあらわしたペニスは情けないことに勃起している。土方が鼻で笑ったのが分かった。恥ずかしくて俯く。だけど土方は、手を縛りはしなかったけれど、手に持っていた縄で足を縛ったきた。

「ちょっ、イッ、」

もちろん正座の姿勢のままで、だ。太ももとふくらはぎがくっつくように3重、4重くらい巻かれて縛られる。縄が食い込んでいたい。沖田がどうにか痛みをやり過ごそうと唇を噛んでいたら肩を押されてうつ伏せにされた。もちろん足は正座のままで、尻だけ突き出した情けない格好になる。そうした後アヌスに土方が指を挿れてきたものだからびっくりした。

「ちょっ、ぁ、やだっ!ほ、ほんとにこのままスるんですかィっ…」

血の気が引いた。こんな息苦しくて恥ずかしくてペニスが奥まで入ってくるだろう(と予測されるような)格好で、セックスなんてしたい訳がない。いや、やだ、沖田は何度も拒否をしたのだけれど土方はナカに挿れた指を抜いてくれない。変な体勢のせいでいつもより異物感が強い、快楽より辛さが増していた。

「ヤっ、ちょっと、ヤだ!う、わァっ…」

ほんの少し慣らしただけで指抜かれて代わりにペニスをあてられて、ぞっとする。このまま挿れられたらどれだけ痛いのだろうか、思ってごくんと固唾をのんだ。

「うぁっ、や、む、むり…」

上半身起こそうとしたらぎゅう、と背中を押されてまた床に這わされる。それと同時にペニスの先っぽが無理に挿れられて、あんまりの衝撃に声が出なかった。苦しい。

「うっ、あ、!」

土方は、沖田がどれくらい苦しんでるかなんて構いもせずにどんどんとペニスを挿れていく。沖田は痛みに顔を顰めてゆっくり深呼吸をしていた。それに時々嗚咽が混じる。

「あんっ、アッ!んっ、」

しかし流石に全部はいる頃には慣れた体だ、ばっちりと感じてしまっていて、だけれどもそれはそれで辛かった。身動きが上手くとれないものだから快楽を発散させる術がなくて、どんどん体にたまっていくのだ。それなのに土方が一気にペニスを抜いて、あぁああ、と体が震えた瞬間に、もう1度抜いた時と同じく一気に挿れてきた。快楽なんて生易しいものではない、電流のような感覚が体を貫く。

「や、ァアぁあっ!!」

沖田は悲鳴に近い声を上げて、びくびくびくっと体を痙攣させた。

「む、むりでさァア土方さん!!」

またペニスぎりぎりまで引っこ抜かれて、もう1度同じことされそうになったものだから沖田は泣きながらやめてと土方に頼む。けれど土方は何も言ってくれなくて、そのまま続けられた。

「う、ひ、ヤァア!」

そのまんま何度も何度もそれをくりかえされた。あんまりにも激しすぎる、乱暴すぎるセックスに涙が散る。ペニスは先ほどから達しまくっていて、辺りに液を撒き散らしていた。

「あっ、あっ、も、ひじかたさぁ、!!」

どれだけ泣いて頼んでも決して土方はやめてくれない。沖田はぽろぽろと子供のように泣いた。だけれど土方の乱暴なセックスはこの先何時間も続くのだった。


END

 

  がく 060412