絶対絶対殺す気だって沖田は土方とセックスをする度に思う。並の人間だったら死んでるとも。だってあんまりにも狂気じみている、この人のセックスは。セックスってなんだっけ、少し考えてみるけれどどういうものか忘れていた。は、嘲笑をする。小さく弱く。


「あ、あっ」

体ゆさぶられてぶっとんでた意識を引き戻された。体中がふわふわしていて自分のものじゃないみたいだ。だけれど繋がったとこの熱さと痛さと快楽は体中に広がっていて全部が一緒になって襲ってくる。頭にもやがかかってうまく自分の状態を把握できない。自分が何を感じているのかさえもおぼろげにしか分からなかった。ただもう体が限界だってことは分かって力の入らない腕でよわよわしく、ぷるぷる震えながら土方の服を掴んだ。やぁ、小さい声で、だけれどはっきりと拒否の言葉を示す。瞬間、ぶったたかれた、ペニスを。

「いっっ、!!」
「大人しくしてろっつの」

バシッと、ぶあつい手のひらで、きっと手加減なしに。激痛がして思い切り顔を顰める。じんじんと痛みの余韻がいつまでも残って沖田は唇を噛んだ。だけれど土方が鼻で笑って、それに気付いた沖田は何余裕かましてやがんだって思う。

「総悟…、お前ってほんっと呆れるくらいドMだな…」

本当に土方が呆れたような顔をしてそう言って、だけれど沖田はなんのことか分からなくって、ぼんやりと土方を見る。土方は口はし上げて嫌味っぽく笑いながらきゅっとペニスを握った。

「エロ汁だらだら」
「っ…」

親指で溢れる蜜をすくいあげられる。その蜜は確かに、叩かれた瞬間溢れたものだった。本当に、ただ痛いだけなのにどうして体は感じてしまってるんだろう、沖田は不思議でたまらない。土方は赤くなったペニスを面白そうにじろじろ見ている。

「マジでキモチいーの?これが?」
「ちょっ、いっ、たァっ!やめ、!」

そして聞きながらまたバシバシ叩かれて痛いだけの沖田は身を捩って土方の手から逃れようとした。だけれど土方はしっかりと沖田の太もものあたりをぎゅうと床に押し付けていて、動けれない。

「ちょっ、や!」

良いように土方に扱われる。叩かれる度にどくどくと蜜はあふれ出てきて、もう何度もイってるくせにって土方はまた笑った。とにかく痛いのに、キモチイイと勘違いしているペニスが憎たらしい。だけれどもあれ?と沖田は思う。これいたいのかなぁ、なんて。感覚麻痺してもうわっかんねェ、沖田は自分の自体を把握しようとするのを放棄した。そうするとすぐに慣れた気を失う寸前のくらっとした眩暈がやってくる。意識がぶっとぶ寸前に、歪んだ笑み浮かべてる土方の顔が見えた。殺される、本能的にそう思ってだけれどそれと一緒に感じたのは恐怖なんかじゃなくって快楽だった。


END

 

  ここちいい覚 060425