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いつも土方と沖田は朝食は自室で食べる。だけれど今日は珍しく食堂に来ていた。当たり前だがそれについて山崎は何ら異存はない。 だけれど2人仲良く食堂に来たかと思ったら山崎のまん前に座ったものだからおはようございます、山崎は礼儀正しく声をかけたのに。2人そろってあぁなんだ山崎か、ハッ!(嘲笑)とかそういう態度をとったものだからあれ何コイツら何でそんなえらそうなの!?、と、山崎は少し不機嫌になったのです。 「いただきます」 だけどぱちん、と手を合わせて行儀よく(きっと土方に躾けられたのだろうなぁと山崎は思った)挨拶する沖田を見て可愛いよなぁチクショウ、思って少し和んだ。食べてる姿も可愛いんだろうそうなんだろう思って沖田の方をじっと見てしまう。沖田はまず味噌汁をすすった。けれど猫舌なのか、ちょっとすすったかと思ったらすぐに器を離して舌を出した。 「ん、」 そして土方の方を見ることなく味噌汁を土方の方へ差し出したのだ。あれ?あげるのかなぁ、沖田さん味噌汁好きなはずなのに、山崎が思ったのも束の間。 「ぶっ!!」 土方は受け取った味噌汁にふーふーと息を吹きかけさましてから、沖田にそれを返した。まじまじと見てしまった山崎は思わず噴出してしまう。じろりと2人に睨まれるように見られた。あんまりにも自然にやってのけてくださったせいで、何だか驚いたこちらが悪いようなそんな雰囲気になってしまっている。沖田と土方が同じように眉を寄せた。 「なんでェ、きったねぇな、山崎」 「不愉快だから向こう行けよ」 不愉快なのはテメェらだァアア、今季節何だと思ってんだァアア、いくらここがクーラー効いてて涼しいからってなァ、ベタベタしてんじゃねぇよ暑苦しいんだよオオオオ!!すべて心の中でツッコんで、それからすいません、混んでるんで向こうに行くのは無理です、控えめに言ったらペッと唾吐く勢いで土方が舌打ちをした。俺だって向こう行きたいわァアア、好きでここにいるんじゃねェエエ、てめぇらこそ部屋戻れェエ、ひっこめェエ、てめぇらって言うより主に目つき悪いヘビースモーカー野郎、消えろ、マジ、消えろ、最後は冷静に切実そうに、だけど立場の弱い山崎はあくまで心の中で呟く。 しかしそれは、序の口でしかなかった。そのほか土方は沖田が魚を渡せば骨をとりゆで卵を渡せば殻をむいてやり西瓜を渡せば種をとってやっていたのだ。一部始終しっかり見てしまった山崎はひきつった笑みを浮かべる。 「あっ、」 「あ?」 「(甘やかしすぎだろォオオオ!!!)」 思わず初めの一文字が口を出てしまっていたらしい。目聡く聞かれていたらしくいやなんでもないです、山崎は喋ったのと同時に心の中で叫んだのだった。 END |
| とろけるように 060826 |