銀時の愛撫は優しくって、気持ちが良い。優しいイコール気持ちが良い、優しくないイコール気持ちが良くないって訳では沖田にとってはないのだけれど、銀時の優しい愛撫が沖田は大好きだった。その大事にしてくれるやわらかい手つきに、くすぐったさを感じる。だってこんなに優しく抱いてくれた人って他にいない。
丁寧に脱がされていって、ペニスがこんにちはするとあぁまた優しく触ってもらえるんだって思って先走った体がひくんって疼いた。だけどペニスを見た銀時がん?と、首を傾げた。

「あれ?これ、どーしたの?」
「ん…」
「ホラこれ、…いったそ」
「あー…」

銀時の視線の先を追ってみて、赤く腫れたペニスが目に入って沖田はほんの少しだけ眉を寄せる。数日前アノヤローに手荒くされた時になったものだった。ひりひり痛むと思っていたらこんなんになってやがったのかアイツめ!、思って沖田は不愉快になる。だけどあっ、って、思って不愉快になるのをやめた。銀時としている時に土方のことは考えたくないと思ったのだ。んー、と少し渋るように沖田は言ったけれど、ポソリと土方さんに、そうとだけ言った。

「土方?…土方にされたの?」
「…うん」

ふーん、って興味なさ気な返事したくせにどうやら本当は興味津々だったらしい。

「どういう風にされたの?」
「…ギュって、爪で…」
「それだけでこんななるの?」
「せ、ん…たくばさみで、挟まれた…」

引くかな?って思ってチラと銀時の方を伺う。銀時はまた、ふーんとだけ言った。

「そういう風にされるの、好きなんだ」
「嫌いじゃないですねィ」
「へぇ…」

そのまんま暫く銀時が黙ったから、やっぱ引いたのかなって沖田は心配になる。だけれどその内愛撫をはじめてくれてホッとした。ちゅうっとねっとり絡むように押し付けられる唇に脳がとろける。ペニスも優しく揉まれて上擦った声が口から出た。あ、あ、あっ、ふるふるって震えてイく寸前。ふっと何かに気付いたように銀時はぴくっと動いて手を止めた。

「じゃあ俺とのエッチって、物足りない?」
「…なんで?」
「だって、フツーじゃん」
「…」

黙ったのは少し不愉快になったからだ。何にってイく寸前でおあずけくらったのと、銀時の言葉に、だ。特に後者にはかなりムカッときた。物足りないなら、俺が何回もすると思ってんの?って。
沖田は、実のところ痛くされないと感じないタイプだった。優しくペニス刺激されたって勃起しない。気持ちよくすらなれない。あぁ俺ってマゾなんだって、まぁならしょうがないよなって、思ってそっちの気のあるヤツとばっかセックスしていた。だってどうせなら気持ち良くなりたいし。だけれども銀時のセックスの仕方は、とっても優しくって痛いことなんて1つもしてこなくってそれなのにいつも以上に感じれてしまっているのを実感できた。ペニス突っ込まれただけでこんなに気持ち良くなれることを沖田は知らなかった。そんな銀時とのセックスは、沖田なりにカナリ気に入ってたものだからそれを否定されるようなことを言われるのには腹が立つ。

「痛いコト、してほしーんじゃないの?」
「…べつに」

素っ気無く返事かえして、だけどイく寸前でほっぽっておかれた体は疼いて疼いてしょうがなくって悔しいけれども沖田は誘うように首に腕をまわす。自分からキスしかけて、そうしたらまた銀時がペニス触ってくれた。と、思ったら、先ほどの事やっぱ気にしてたのかギュっと強く握られる。

「、イタッ…」
「あ、ごめん」
「…」

謝られたのに驚いて黙ってたら怒ってるかと思ったのか、ごめんね、痛かった?聞いてきてくれて、沖田は何だか笑ってしまった。痛いことされて謝られたのなんて久しぶりで、結構良い感じだなぁって思う。あぁもう絶対この人サディスティックなことするのなんて無理無理、沖田は思って笑った。だけどアンタはそれがいいんでィ!って、言ってやろうかと思ったけれどもうちょっと後にとっておくことにした。


END

 

  そんなナタに 060905