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何かしたかなと、沖田は不安そうに眉を寄せていた。自分の腕引っ掴んで歩く土方の様子が明らかにいつもと違うのが見てとれたからだ。何にも言わずに腕を掴んで歩き始めたかと思ったらずーっとだんまりのまんま。土方さん、ねぇちょっと土方さん、オイ土方!聞けコノヤロー!悪態ついても返事すらしやしない。沖田は諦めてするがままにさせてやった。どこまで行くのかと思ったら屯所の裏の物置まで連れてこられて、奥の壁にダンッと体をぶん投げられる。痛さに顔を顰めている内にばたんっとドアが乱暴にしめられ鍵をかけられた。 「なんなんでぇアンタ…」 いつもと雰囲気の違う土方への怖さとだけれど無理に乱暴された怒りとで土方を見上げるが暗くて土方の顔がよくみえない。土方は何も言わない。 「俺ァ、アンタの酔狂に付き合ってる暇はねぇです」 立ち上がったら強く壁に打ち付けた体が軋むように痛んだが沖田はドアへ一直線に向かった。だけど土方にドンッと押されて無様に尻餅をつく。すぐに沖田は立ち上がる体勢に入ろうとしたのだけれど一瞬の隙をつかれ土方に上に跨れた。 「…なに?」 こんなに近付かれるの何年ぶりだろうか、こんなんちっちゃい時以来だ、沖田がボケッとそんなこと考えていたら土方が、太腿を触ってきた。ハ!?沖田は驚いて、オイオイ何考えてんの?って、何が目的なの?って、思う。だけれどその手が太腿を這って中心の部分にまで触れてきたものだから一気に嫌悪感が沸いた。悠長にそんなこと考えてられないくらいの。 「オイッ!!ばかっ…ざけんな!!」 思い切り腹を蹴飛ばしてやろうとしたのだけれど避けられ足は虚しく空を切った。そして逆にダンッと、床に縫いつけられるように手首をおさえつけられる。思い通りにならない苛立ちに眉を寄せながらおさえつけられた手首に力を入れてぐいと押し戻そうと躍起になるがなかなかうまくいかない。軽蔑と憎しみを込めて思い切り睨みつけてやった。だけれど土方は全然気にしていない様子で、それがまた沖田の怒りを煽る。 「なにしてんでぇアンタ!!」 その間にもソコに触れる手は淫猥さを増していた。触っているだけじゃない。もんだり、こすったり。沖田はこれ以上ない屈辱に唇を強く噛んだ。それ以外、何にもできない。力じゃ、敵わない。だけど、触ってた手が離れたかと思ったらズボンのチャックに手をかけられて血の気がひいた。 「ちょ…、やめろィっ…はな、せっ!!」 なりふり構わずめちゃくちゃに暴れる。火事場の馬鹿力かちょっとはましな抵抗になったらしい。土方の動きが止まった。かと思ったら。 「うっ、」 ガッ、と鈍い音がなって頬が熱くなる。ぶん殴られたのだと気付いた瞬間また怒りがわきでてきた。何で俺が殴られねぇといけねぇのかって。こっちだってさっきからその顎砕いてやりたくて右拳震わせてんのに何お前の方が殴っちゃってんだって、明らかに殴られるようなことしてんのおめぇだろって、だけど、一発が結構効いた。きっとほとんど手加減されなかっただろう一発は沖田の反抗する気力を一気に奪った。 そこで沖田は考える。土方は、何をする気なのだろうって。思い浮かぶことはある。だけど、まさか土方が、って、思いたかった。だって小さい頃、よくされそうになっていたのを止めてくれたのは土方だったのに。だけど、さっきの続き、チャックにかけた手が動いた。ジーと小さい音がなってひんやりとした空気を敏感な部分に感じた。 「土方さん!!」 思わず叫んでしまった。 「う、…嘘だろィ」 ひく、と、寒気がした。本気で、ヤる気なんだコノ人って思ったら、ぞっとした。全く威勢のよさがなくなる。土方は、まだ何にも言わなかった。目も合わせてくれない。土方の意図が分からない。だけど着実に行為は進んでいっていた。 「やだ…っ」 土方の手から逃げるように体をよじる。だけど手首ひっつかまれているのだから沖田が動ける範囲なんてたかが知れていた。ズボン脱がされてたまるかって、膝と膝くっつけて力入れていたのだけれど慣れているのかやんわりと間に手をいれられた。かと思ったらガッと開かれてしまった。ビックリしている間にズボンを下ろされる。下着と一緒に。 「ばか!やめろっ…」 カアアッと一気に頬が赤くなる。思い切り顔顰めさせてふざけんな!!ドスの効いた声で叫んだけれどやっぱり土方は何も言わない。どうして!!?沖田は声を大にして叫びたかった。何でこんなことするのかって。 「うっ、くっ…」 その内に土方の骨ばった指が尻の割れ目をさぐってその中心に触れられた。だけど少し触っただけですぐに離されたから、沖田はホッとする。しかし、土方が自身を取り出しはじめたものだから焦った。 「ちょっとッ、まっ…」 沖田は慌てて制止するけれど、土方は止まらなかった。両太腿を少し上にあげられて、それから、尻の穴にペニスが押し当てられた。いやだ!!!大きな悲鳴でもあげたい気分だっただけどそんなみっともないことできなくてやめて、弱弱しく小さな声で言う。しかし土方は無情だった。ずんっ、と、腰をすすめられて沖田のナカに土方のペニスが入る。 「ああッ」 大きい高い声が出てしまって、瞬間沖田は唇を噛んだ。噛まなければもっと卑猥な声がいくつも出ていただろう。激痛だった。どうしてこんなに痛いことされないといけないでええ!!今すぐ土方ぶん殴ってやりたかったのだけれど痛みでそんなことしている余裕ない。 「ひっ、う、ッ…」 大きな声を我慢しているとかすれた声ばかりが口から出る。情けない!土方を見る余裕なんてなかったけれど土方だってきっとこっちを見ていない。思ったら何だかむかついた。 「(痛いっ…いたいいたいいたいいたいちくしょうひじかたこのっ…)」 許さない!ギロリと恨み込めて睨んだら、意外にも土方はこちらを見ていて今まで我慢していた涙が零れた。 END |
| ふと思いっきり抵抗しているのが書きたくなったのです
抱いて沈む 070526 |