初めて上の奴らに3人で挨拶行った時、すっげぇヤな顔された。視線は俺のてっぺん。じっとそこを眺めてそれから上から下へ舐めるようにめんたまを這わせてきた。沖田は教えられた通り嫌な顔したいのおさえて無表情に見つめ返す。そいつが口を開くまで、いやーな空気が流れていた。

「…近藤くん、と言ったかね」
「はい」
「君はこんな茶髪の女子供に1番隊を任せる気かね」
「沖田は隊内きっての剣の腕の持ち主です。必ず真選組栄華の鍵になるとお約束致します」
「そうかねぇ…」

そこでそいつがまた沖田の方をじろじろ見てきた。にやにやした気持ちが悪い表情だ。悪寒が走った。

「刀を振り回すより私の愛人にでもなってた方がお似合いだと思うがねえ」

しん、と沈黙が走る。いやらしい顔してこっち見てるその横っつらぶんなぐってやりたかった。お互いおえらいさんの方見てて表情なんて見えやしないけど土方のやろーがオイおさえろよ、スルーだ、イッツ・スルーだ!と言っているのが分かる。わかってますよ!

「ん?どうかね」
「……、光栄ですけど、真選組として生涯仕えさせて頂きたいと思ってます」
「ふぅん…そうかね。まぁ嫌になったらいつでも来なさい」

それからまた沖田にはあんまりよく分からない難しい話になったけれどもちょくちょく合間にまた誘ってくる訳です。いい加減自分でもいつキレるんじゃないかと心配ではらはらしました。(by後日のおきたより)










「ンの…じじぃっ!!」
「オイ!俺を殴るなよ!」

土方をぶん殴ったくらいじゃ気がすまないっつうか、あのじじいだけじゃない。先ほど隊士達の前で挨拶した時だって、エェエエこれが隊長ですか、副長の夜伽役じゃなくて!?っつうか茶髪良いんですか俺黒染めしてきたんすけどぉおみたいな視線を向けられた(沖田の被害妄想が多分に含まれていたことは否めない)。
あーあー別にいいよそっちがその気なら俺だって一番隊隊長なんてやめたらァ!なーーんて思うか!ぜってぇやめねぇしぜってぇなんかよくわからんけど悪いやつらとっつかまえまくって一番隊隊長やってくださいって言わせてやる!

それがどういうことなのか、沖田はまだ知らなかった。





END

 

はじまりの 080528