なんで俺が、もう沖田はその言葉を口にするのはやめた。言っても何も解決しないと気付いたからだ。(うーん、おれってばかしこい!)だけど前を歩く2人が遊園地に入って行った時には流石に顔を顰めさせた。げーーって言うのを抑えられなかった。隣の土方も同じだった。(げーーは言わなかった)だけどしょーがない。俺ってばね、仕事熱心なの、えらいの、何しろ近藤さん直々の指令だから…。ふ、沖田はため息を短くついて諦めた。そして不服さを全て土方にぶつけた。脛を思いっきり蹴ったのだ。土方はキレた。すぐにはっ倒してやろうと思ったのだけれどはた、とその手を止めた。そうだって今の2人は、

「いらっしゃいませ、ご利用ありがとうございます。ただいま当遊園地ではカップル割引を行っておりまして、」
「「カップルじゃねえええ!!!」」

2人の声が、心の中で、重なった。(えらい!仕事人の鏡!)











上から依頼された尾行調査。単独行動は控えなくてはいけないけれど男2人だと怪しまれるということで女役が必要だとかなんだとか沖田にはよく分からない理由で女装することになってしまった。意味が分からん…、沖田は首をかしげる。その間に着替えさせられてあ、沖田さん歩く時は足開かずにね☆なんていらないアドバイスされてなんだか必要以上に露出が高い服を着せられた。流行だからっつって押されて着替えるのが面倒だったのでそのまんまにしておいた。

尾行開始時刻からはや何時間か。お次は観覧車らしい。まぁ次から次へと、と、沖田はうんざりする。なんだかイライラしてきた。何で俺がって。

「あーーだっりぃ」

観覧車の中に入るとすぐにどかっと豪快に椅子に座る沖田。いつものように片方の足を座席にあげて股を開いている。土方も腰をおいて、正面を見て、ぶっと吹き出しそうになった。

「オイ、パンツ見えてるぞ」
「あ?」

大きく開いた足の付け根から下着がおもっくそ見えている。パンチラしても大丈夫なように(?)女物の見せパンを履いているものだから何の違和感もなくその格好にとけこんでいるのがまたいろんな意味で厄介だ。

「んだよ、いーじゃん。気にすんなィ。それともなに?欲情する?」
「馬鹿。行儀悪ィんだよ、はしたねー」
「チッ、頭かてーな。こっから落ちて死ねばーか」
「死なねーよばーか」
「良いからとにかく死んどけばーーか!」
「うるせーばーか」
「あーーなんかもういらいらする!なんでこの俺がこんな格好してテメェなんぞと観覧車に…イライラするわーはらたつわー!!」

そう言って沖田が足を蹴ってきた。相当イライラしてるみたいなので逆上させないように大人しくやられておく。だけどそれが沖田の勘に触ったようだった。ってゆーかどうされても勘に触るんだろうなと思う。そういうもんだよ人間なんてよ、それより土方は蹴る為に大きく開いた足のせいでチラッチラと見えるパンツが気になってた。(そういうもんだよ男なんてよ、)

「はぁーー?土方てめぇ何シカトこいてんだよ、ゴラ。アァ?俺に蹴られたくらいじゃ痛くねーってか?あ?上等じゃねぇかよテメェゴラ」
「…いだだ、いたいいたい、やめてねー総悟くん」
「ハァア?なめてんのか?コラ?ナメてんのか?あぁ?」

そう言って蹴る激しさが増してきてだんだん結構痛くなってきてそろそろ土方もキレそうになってきた。まあね、そりゃあこんな格好させられて可哀想だとは思うけどね(俺だったらぜってぇーいやだって土方は思う)、だとしてもテメェちょっと蹴りすぎじゃね?いやマジで痛い、痛い、いた、

「てんめええ、いい加減にしろよ!!我儘ばっか言ってんじゃねえ!!ガキかテメェは!!」

土方はキレた。蹴りだしてくる足を引っ掴んで引っ張ってやった。びったーんと沖田は椅子から転がり落ちる。

「いってーェっ…テメー何逆ギレして」
「うるっせぇ好き放題蹴りやがってテメェは何様のつもりだコラ、アァ?みじけぇ足してえっらそうに!こうしてくれるわ!!」
「ちょ、やめっ、ぎゃーー!!!!」

もう片方の足も掴んで大きく左右に開かせた。そして股を思いっきりふみつけてやる。それからガガガガって上下に動かした。

「いぁあっ、ちょ、やァアッっああっ」

激しい動きに沖田は言葉もつげない。普通に素足でやられるのだってきついのに(ってやられたことないけど)硬い皮靴での電気あんまなんてアンタどんだけサドだよ!!ってなことを沖田は思、ってる暇なかった。痛いのか気持ちいのかわからなくて何にも考えられなかった。やめて、やめて、って言ってるのに言葉にならない。体に力が入らなくて抵抗もできない。

「あああっ、ああっ」

土方の方はというとなんだかノってきてしまっていた。上から見下ろす歪んだ顔も刺激的な激しい声もどんどん力の抜けていく足も、それになによりスカートから覗くパンツのふっくらした部分に乗っている自分の靴、というアングルがめっちゃそそるんです。おかしくなったみたいに足を上下左右に動かす。沖田の目から涙がぽろぽろこぼれた。声がだんだん大きくなる。何言ってんのか土方には伝わらない。

「ヒァァアッ、あうっああっ」
「あ?何言ってんの?わかんねー。」
「いぁ、あぅうっ、あぁあっ」
「何?もっと?はいはい、しょうがねぇなー」

動かす足に力を込める。沖田の口からよだれが垂れてとまらない。わずかに首を横にふっている。だけど足に当たる感触がどんどん硬度を増していって、それからびくびくって震えたあとにやわらかい感触にもどった。イったのだ。

「てんめーはほんっとスケベだな…」

土方はあきれたけれど沖田にはイった感覚なんてなかった。ただただ延々と続く激しい快感、痛み、おかしくなりそうだった。土方はもっとやっていたかったのだけれどそろそろ観覧車が終わってしまう。チッと舌打ちすると足を離した。

「あぁっ…」

だらんと大きく開いたままの足が椅子の上に乗っかっている。精液で濡れているパンツが丸見えだった。でも力が入らなくて動かせられない。はぁはぁと沖田は荒い息を繰り返す。

「オラ、観覧車終わるぞ。立て」
「う、うー…」

沖田は不条理さにぽろぽろ泣いた。だけどそれが土方をイラつかせた。いつまでも泣いてんじゃねーって。髪を引っ掴んで往復ビンタ。

「オーイ、いつまでも泣いてんじゃねーぞ」

そんなこといわれたってって思ったけど涙を堪える。これ以上ひどいことされたくなかった。なんだかまだ体に力が入らないしふわふわしている感覚がある。中心が熱い。ペニスの奥の方から切ない快感が押し寄せてきていた。まだ物足りないような、喪失感が胸にある。

「…」

無意識にものほしそうな顔を土方の方に向けていたみたいだ。けどしらんふりされた。

「ひどい土方さん…こんな中途半端で…」
「元はと言えばオメーが脛蹴ってくっからだろーが」
「だからって、ひどい!」
「わめくな、うるせぇ。ホラ降りるぞ」
「やだ」

あとちょっとで地上につく。土方が立ちあがった。だけど沖田はぷいっとそっぽ向いてやった。だっていい加減腹が立つ!任務なんて放棄してやる。だって先に仕事中なのに変なことしてきたのはそっちじゃないかって。

「ざけんな、行くぞ」
「アンタ一人で行ってこいよ」

つんっと突っぱねて偉そうに腕組んで足も組んでみた。さぁどうでる土方このやろー地上まであと5メートル、4、3、に、

「分かった総悟、俺が悪かった」
「え…」

まーじでー!まさかコイツが折れてくれるとはって沖田は目をきらきらさせながら顔をあげ、た瞬間。

「ってゆーと思うかこのボケが!」

バシッバシッバシッバシッと往復ビンタされた。呆気にとられている内に手首を引っ掴まれて観覧車から出される。係員の人が驚いた顔で見ていた。見てないで助けろ!俺あとで犯される!

「良い度胸してるよなぁテメェー」

ちろりと土方の方を見ると笑っていた。怖い!!!沖田は血の気が引いた。相当ご立腹でいらっしゃるようだ。こわいよー、近藤さーん、山崎ぃー、やだー。とりあえず尾行している間は大丈夫だけれど(土方の中では任務最優先なようだ)それが終わったらって思うと…。

「土方さん…許してクダサイ…」

「ひじかたさん…」

「ねぇ」

何を言ってもだんまりのまんまでひどいよひどいよなんで俺ばっかり!まだちんこだっていてーーのに!土方さんなんてなんも痛い思いしてないじゃん!(あ、脛蹴ったけど、だけどそんなん比になんねぇ!)何怒ってんだよ!俺なんてほっぺだっていてーし!可哀想じゃん俺!ドメスティックバイオレンスドメスティックバイオレンス暴力反対暴力反対!なんて事を口に出して言えたらいいのになーって、沖田は思った。







END

 

ルキドサド 0801030