あのね、死ぬことってたいしたことじゃないって思ってた。だってこの世界がどれだけ広いと思ってるの?例えば一度遠く離れて電話も携帯もなくて住所も分からなくなったらもうその人とは限りなく会う確率は低い。それって死と同じじゃない。でもその人は生きている。でも俺の中では死んだ人と同じ位置関係なの。会えないんだもの。それもある意味死ぬことなのかもしれないけど、(人の心の中の死だ。または忘却という名の。第二の死とでも言おうか?)でも違った。死イコール会えなくなること、じゃなかった。絶対的ななにかが「死」にはある。「絶対」に「一生」「会えない」。

俺ってロマンチストなの。1パーセントの確率でも信じるコなの。でもね、またいつか会えるなんて♪そんなロマンスはいらないんだ!

信じるって辛い。

まだ子供なんだ、だからだ、そう思って(土方さんに子供扱いされるとキレるくせにね。)18年。そろそろその言い訳がきつくなってきた。そろそろ次のステップを踏む時?でも足をあげたのは良いけど段が見つかんない。もっと高く?あー、だめ、届かない。

諦めた!
放棄する!

でもだからって何も変わらない。脱力する。世界は変わらない。現実も変わらない。あの人は生き返らない。もう死んだ。会えない。会えない。会えない。ひどく辛い。

感情なんてもういらない!大嫌い!丈夫な心が欲しい!痛いのはもういやだ!もういやだ!!


だけどね、痛くなくなるのもいや。なんて薄情な人間なんだろうって自分に幻滅するからね。忘却は罪だ。彼女を知って生きている肉親は俺しかいないんだから。いつまでも覚えていなくては。いつまでも心が痛いままでいなくては。









END

 

愛別苦 0801105