ぱたぱたと軽い足音が聞こえてき土方は書いていた書類の手を止めた。風呂上りの身体は熱くほんの少しだけ思考を鈍らせていたけれども気配で分かる。沖田、だ。何の用だまた何か悪戯でもしにきたのか。毒口を吐きけれども嬉しくない訳ではない土方はしかし何でもないかのようにもう一度書類を書き始めた。そんなに大切ではない書類だったのだけれど沖田が来た如きで止めるのは癪だったから。

急いでいたように聞こえた足音は部屋の前で止まった。それから一呼吸置いてから、スッと襖が開く。

「土方さん…」

声に振り向いた土方は思わず目を見開いた。沖田も風呂上りなのだろう。濡れた髪にほんのりとピンク色の頬。薄く開かれた唇が濡れて光っていて。着崩れした小袖の間から真っ白な足が見え隠れしていた。それが、余りに 色っぽくて。いつもの沖田にはないしなやかな艶があり土方の鼓動を高めた。

「おい、そう…っ!」

土方が名前を呼ぼうとすると沖田は倒れこんでくるかのように土方に近づき土方の首に細い腕を回してきた。そしてきゅ、と自分の方へ引き寄せると顔を近づけてくる。

「!?っ――!!」

少し寄せられた眉が色っぽいと、ぼんやりと思っていたら唇が触れ合い土方は目を見開いた。ふっくらとした柔らかなソレはいつもより幾分か熱く土方の熱をも上げた。拙いながらも一生懸命舌を絡ませ口腔をくすぐる沖田に性欲がそそられる。何より薄目で見える沖田の顔がとんでもなく扇情的で、セクシュアルだった。寄せられた眉にピンク色の頬。理性が、ぶっ飛んで しまいそうだ。自分の口内をくすぐる舌はあんまりにも簡単に土方の理性を壊していく。

「ハァッはぁ、ハァッ…」

ちゅぱ、と軽く音を立てて唇が離れた。荒く息を繰り返しながら、自分を上目に見てくる沖田の瞳が余りにも可愛くて。堪らなくて。沖田に寄りかかりバタンとそのまま床に倒れこんだ。

「ッ、っ…土方さん、っ…」

頭を強く打ったのか痛みに顔を顰めしかし沖田は誘うように土方を見上げた。そして土方の腰を掴み自分の身体を押し付けた。土方の腹に沖田の硬くなったペニスが当たる。腰を揺らしている沖田のせいでそのペニスが土方の腹の下の方をくすぐった。こんな沖田は初めてで。対応に困る。けれどもう悠長に困っている余裕なんて土方にはなかった。自分のペニスが大きくなっていくのが自分で分かった。何の陰謀か知らないがここまでされて我慢ができるはずがない。

チッと舌打ちすると土方は少し乱暴にもうほとんど開いている着物の合わせを開かせ下着をずり下ろした。出したペニスはもう腹に付きそうなほど勃起していて。きゅと指でつまむと汁が溢れ出てくる。ぁあ、と吐息を漏らし腰を捩じらせる沖田に思わず生唾を飲み込んだ。いつもは必死になって声を出さないようにしているくせに。こんな愛らしい声で鳴かれて平静を保っていられるはずがない。

ベロ、と溢れ出てくる汁を掬うように舐めたら沖田の腰がビクビクとはねた。絶えず甘い声を上げている沖田はその嬌声の合間を縫ってもっと、と小さく言った。

「……お前…」

その余りに素直な沖田に頭でも打ったんじゃないか、と心配し顔を上げ沖田の顔を見てすぐ土方は見なければ良かったと後悔した。あんまりにも コケティッシュな表情をしていたから。こんな表情もできるのかと感心している裏側で性欲はもう制御できない状態だった。

沖田のペニスから出た汁を指につけてその手を尻の奥の方へとやる。見つけた蕾に触れればヒクンと沖田の身体が大きく仰け反った。けれども抵抗はしてこない。はぁはぁと色っぽく吐息を漏らしながら手を額にやっている。くちゅり、と音を立てて指をナカに挿れればひゃん、と愛らしくも幼い声を出しまたも土方の欲を煽らせた。



「おい、総悟っ…、挿れるぞ」
「ん、…」

まだ指なんて2本しかはいってなくて、全然濡れてもなくて、ナカはまだキツキツだったけれどもう待っている余裕は土方にはなかった。多分、沖田にも。手早く自身を取り出してピトリと沖田のアナルにあてる。そしてぐ、と力を入れ一気に腰を勧めた。

「ふ、ァアッ!」

痛みにか快楽にか。沖田が声をあげ背中に回していた手でギュウと土方の服を掴んだ。眉を寄せ唇を噛んでいる様子からしてやはり痛いのだろう。急かし過ぎたかと土方は一瞬後悔しけれども今更抜く事もできるはずがない。せめても、と沖田の感じるイイところを強く抉るように突いた。

「アァんッ!」

ビクンと身体が撥ね甘い嬌声が沖田の口から出た。セックスに慣れた身体は痛みをも甘い刺激に変えた。もっと、と愛らしく強請られ土方は集中的にソコばかりを刺激した。

「あ、ア、あぁっ、やぁ、ンっ!」

強すぎる快楽にけれども沖田はその小さな身体でそれを受け止めた。壊れてしまいそうなほど激しく突かれもう何も考えられなくなる。ぐりゅ、と一際強く突かれ堪らなくなった。何度も迫り来る快感にもうだめ、と沖田が思った瞬間。より一層奥を強く突かれ沖田は一際高く嬌声を上げ、達した。


それからお互いの性欲が尽きるまでセックスをし続けて。





荒く息をしながら横で寝ている沖田を土方はチラリと見た。沖田は少し、バツが悪そうに視線を逸らしている。何も言わずこのまま寝ても良かったのだけれど沖田が誘ってくるのなんてもう無いかもしれない、そう思うとからかってやりたくて声をかけた。

「なんだよお前…、ヤりてェんなら口で言えよ口で」
「ハァッハァッ、土方さんだって、はぁっ、は、ッ…あっさり襲ってきたじゃないですかィ」
「………」
「ハァッ俺の、みりょくに我慢できなかったっ、んで、しょっ」
「なぁーに馬鹿言ってんだ……」

そう言ってジロと土方を横目で見た沖田に次は土方が視線を逸らした。確かに先ほどの沖田は少し、いや、物凄く、…魅力的だった事を認めざるを得なかった。そして土方はふと思い出した。少し仕事が忙しくて、もう2週間だろうか。沖田とセックスをしていなかった事を。誘ってきたのはきっと、これが原因だろう。

「(2週間我慢したらこんな総悟が見れんのかぁ…)」

チラ、と横を見情事後の色気溢れる沖田を盗み見る。

「(悪くねェなァ…)」

心の中で密かに思う土方だった。


END


発情総悟君 

 ストロゲン 041220