3年z組。銀八がだらだらとやる気なさげに授業をしている中、生徒達もだらだらとやる気なさげにノートを取ったり内職をしたりと好き勝手をしていた。いつもの事なので何も言うまいがいつもと違ったのは銀八が朝、寝坊をしてしまい起きてから今まで何も食べていなかったと言う事。そしてだから早弁をしていた高杉を銀八がとても気に食わないと思っている事、だ。


ぱくぱくと弁当を食う高杉に銀八がキレたのは授業が始まってから10分も経たない内だった。

「俺の授業で早弁するなんて100年早い!」

そう言ってブンッと高杉目掛けて投げた机はけれどもそれは高杉の前の席に居た神楽にあたってしまった。いつもは早弁をしている神楽も今日は真面目に授業を聞いていただけに理不尽な暴力に腹が立ってかバッと立ち上がった。

「なにするアルか!!」

そしてガシャコンと愛用のマシンガンが仕込まれている傘を構える。ガガガガガとそれを銀八に向けて発射するがそれは銀八には掠りもせず代わりに教室の至るところと前に居た沖田の顔ギリギリを掠めた。寝ていた沖田はけれどもシュッと頬を掠った痛みに目を覚ます。そして寝起きとは思えないほど俊敏にスッと竹刀を取り出し構えた。

「チャイナてめェ…、授業中に喧嘩売るとは良い度胸だなァ」

そう言ってからオルァア、と竹刀を振り上げ神楽の頭を狙い振り下ろした。けれどもそれは神楽には当たらず(別に神楽が避けた訳ではない)代わりに神楽の隣に居た土方の頭に直撃、しそうになったが土方が素早く避けた事によって土方の机が二つに割れた。

「うぉお!てっめェ総悟!今のはわざとだろうオイ!」
「あー寝起きだから手が滑ったんでさァ。悪かった、土方さん!」

ごめんごめん、と悪びれもなく軽く謝る沖田に土方もスッと竹刀を取り出す。間、髪入れず面を狙ってきたそれを避けて沖田はふぅ、と溜息を吐き呆れたように首を横にゆっくりと振りながら言った。

「わぁ土方さんってばなんて心が狭いんだろう…謝っているのに。いやだなぁこういう人間にだけはなりたくないでさァ」
「俺もお前みたいな人間にだけはなりたくねェよ!」

竹刀を構え合いながらじりじりと間合いを詰めつつガン付けあう土方と沖田。その2人の間にまたガガガと神楽のマシンガンがとんだ。土方と沖田は素早く避けギンッと2人同時に神楽を睨み付ける。ニコリ、と神楽が悪びれもせず言った。

「あ、悪いネ。銀ちゃん狙ったはずだったのにおかしいアルなァ調子悪いネ」
「調子が悪いのはテメェの脳みそでィ!!」

沖田はそう叫びバッと方向を神楽の方へと変え竹刀を振り下ろす。ガンッと音がして神楽の傘(の形をしているマシンガン)と沖田の竹刀が交わった。ギリ、とお互い渾身の力を出し押しやろうと気張る。真剣に見つめ合う2人にけれど土方が割って入った。

「待て総悟!チャイナよりまず俺と決着つけてもらおうか!お前今日と言う今日は容赦しねぇぞ、真剣勝負だ!」
「土方さんそれ昨日も一昨日も聞きましたぜィ。土方さんに"今日と言う今日"は何回あるんですかねェ」
「ンだとゴラ!」

そう言ってまた竹刀を手当たり次第に振り下ろしてくる土方に沖田はチッと舌打ちをしながら軽やかに避ける。ドコッボコッと次々に机や椅子、床などが壊されていく。沖田もやられてばかりはいられない、と竹刀を振り下ろす。それに神楽も便乗した。

「…………おーい」

元凶とも言える銀八が小さく話しかけるが3人には勿論聞こえていない。


神楽の機関銃で壁の至るところが蜂の巣状態になってしまい沖田と土方の竹刀でしているとは思えないほど強力な破壊力の一撃でもう教室が半壊してしまっている。馬鹿力を持つ異星人と剣道五段の土方と沖田にクラスメイトも止めるに止めれずどうにか自分に被害が及ばぬようにするのだけで精一杯だった。
そんな中、しょうがないわねと沖田土方神楽とはまた違った意味での最強の称号を手にしているお妙が立ち上がった。

「もう、いい加減にしておきなさいよ」

にこりと笑みを浮かべながら3人のギリギリ近くまで近寄りお妙が言った。けれども勿論3人の耳には入っていない。

「いい加減にしておきなさいって言ってるじゃない」

そう言ってからお妙が笑顔のままで傍にあった机を手当たり次第3人に向かって投げ出した。うわ、とそれを避けつつけれどもまだ3人は喧嘩を止めようとしない。お妙も3人が喧嘩を止めるまでは、と机を投げ続けた。更に凄まじく修羅場と化していく教室内にクラスメイトはただ身を低くし自分に当たらないよう頭を抱える。

そんな中で、お妙の投げたその机が教室を飛び越えたまたま廊下を歩いていた桂の頭に直撃してしまった。

「…………」

くわーん、とモロに頭に直撃したのか座り込み頭を抑える桂。

「あら、ごめんなさい」
「…………。…いや、お気になさらずに」

気付いたお妙がぱたぱたと近付いて行き謝る。可也のダメージを受けただろうに、桂は少しの間の後紳士的な態度をとりそこを離れた。
が、桂はそのまま自分の教室に戻らずすぐ近くにある科学室に入っていった。科学室の奥の倉庫まで入っていきごそごそと袋の中を漁る。そして見つけた目当ての物を手に取りフッと笑った。

それを持ったまままた3年z組の教室まで戻ってきた桂は科学室から持ってきたもの、――爆弾、に、火を付け教室の中に放った。

「銀八、お前の教室など滅したらいい」
「ハイ?」

そう言って桂が一瞬で姿を消したと思った後。

ドッカーーーン……


爆弾が爆発し、既に半壊していた教室は見るも無残な姿に成り果てた。













「俺は一番暴れたのはチャイナだと思いやすがねェ…」
「何言ってるアル!私机投げられたアルよ!校内暴力ネ!銀ちゃんが悪い!」
「俺も銀八が一番悪いんじゃねぇかと思うがなァ」
「いやいや何言ってんの。やっぱりここは弁当を食べた高杉君が一番悪いんじゃないの?」
「早弁だけで机投げられたら堪らねーぜ」
「うんうん、それだけで机を投げるのはやりすぎでさァ」
「やっぱ銀八が一番悪いんじゃねェか?」
「そうネ」
「…まぁ、俺が元凶だとするのは認めても、教室を半壊させたのは沖田と神楽と土方でショ。そこは俺関係ないもんね」
「あー…。……じゃあ桂だ。桂の野郎でィ。大体半壊させたのは俺らだとしても全壊させたのはアイツの爆弾だろィ」
「俺は机を当てられた礼をしただけだ。机さえ当たらなければ爆弾など放らなかった」
「そうネ。姉貴、机投げるのは良くないと思うネ」
「あら、教室で機関銃ぶっ放すのは良いの?」
「……大体沖田も弾掠ったくらいで竹刀取り出すの大人気ないんじゃないアルか?」
「机投げられて機関銃取り出すのは大人気あるんですかィ」

「……はいはい、もう分かったから。もう言い訳はいいから」

罪をどうにかして他人に擦り付けようとする7人に校長の長谷川はフと溜息を吐いた。教室を全壊させておいて自分は悪くないと言い張るのだから大した度胸だ。

「取り合えず皆停学だから。明日から学校来ないで良いから」
「え、マジで!」
「って言うか教室ないじゃん皆休みざるを得ないじゃん」
「あぁーそっか、じゃあ停学じゃないよね。学級閉鎖みたいな感じ?」
「いや停学だから」
「いやいや皆休んでるなら停学じゃないよ学級閉鎖だよ」
「停学だから」
「停学とかなると困るんですよねェ。俺エリート目指してるんで!進学に響きまさァ」
「うん、学級閉鎖で良いと思うな俺」
「どうせどっちも休みな事には変わりないんだし、なァ」
「停学だから!」

人の話を聞かず勝手に学級閉鎖だと言う事で折り合いを付けて校長室を出て行く7人をどうにかして退学させてやりたいと切実に願う長谷川だった。


END


すいませんうる星パロです なんかもうギリギリさ 

 3年z組イオレンス 050123