触れられた太腿から感じられる土方の手の平が余りに冷たくて沖田はピクリと身体をはねさせた。そうしてから恐々と土方の顔色を伺う。チラと見えたその顔からは不機嫌と言う事以外分からなくて沖田は急いで目を逸らした。

太腿に触れられていた手でそこをいやらしくさわ、と撫でられつい声を出してしまった。ア、と。上擦った甘い声は土方を刺激したのだろうか。とすんと押し倒されてしまった。上に圧し掛かってこられて土方の重さと体温を感じ沖田は土方の下で少し身じろぐ。密着した身体は土方のモノが硬くなっているのまで沖田に伝わらせた。困ったように土方を見上げて、沖田が遠慮深げに言った。

「ひじかたさん、…今日は、ちょっと…あの、」

やんわりとセックスを拒もうとするけれど土方は聞こえないとばかりに太股に這わせていた手をそのまま敏感なペニスへとやった。ビク、と身体を震わせすぐに反応を示す自分のペニスを沖田は忌々しく思う。

「アッ、ん、ほら昨日…土方さん、…少し激しかったじゃないですかィ」

けれどもそうそう毎日セックスしてばかりじゃ身体が持たない。土方とのセックスが嫌いな訳ではないが優しいとは言えない扱いに身体が悲鳴をあげていた。今日もこのままの調子だと無理矢理犯されかねない。冗談じゃないと沖田は思った。それに、今日は、何故だか知らないがとても不機嫌そうだ。ストレス発散にセックスされるなんて、本当に冗談じゃないと沖田は思った。

「だから、ちょっと腰がいたい…、アッ!」
「…我慢しろよ」

言い訳を口にするがけれども土方はやめてくれない。いつの間にか着物を肌蹴させられていて土方に触れられて勃起し始めているペニスが晒されていた。やめてくだせぇ、高い声で言う沖田を無視して土方はソレに舌を這わせた。ねっとりと、いやらしくしつこく。たっぷりと唾液をつけながら舐めてやる。ひくひくっと沖田の身体が面白いほどに震えた。

「アッ!んっあぁっ…」

甘く喘ぎ身を捩りながらもまだいやだやめてと叫ぶ反抗的な態度の沖田に土方は可愛くないと思いカプと軽くペニスを噛んでやった。途端に上がる沖田の悲鳴を聞きしかし土方は噛むのを止めずそれどころか反対に噛む力を強くする。

「い、いた、いたいっ…ツ、ちょ、」

痛いと口で言ってはいるがしかし痛みに慣れている身体はペニスを萎えさす事はなかった。逆にトロトロと甘い蜜が溢れ出させているほどだ。口の中に昨日も散々犯してイかせたせいか薄味の精液が次から次へと流れ込んでき土方は薄く笑った。
噛むのを止めて、次は少し歯型がついている先ほどまで噛んでいたところをゆっくりと、舐める。それによって信じられないほどの快楽を沖田が感じるのを土方はよく知っている。緩急の差に沖田は弱いのだ。実際沖田は堪らないとばかりに身体を震わせた。どうすれば良いのか分からなくて瞳に涙すら浮かばせている。

その顔をペロとペニスを舐めながら見て可愛いと思う。その一瞬、隙ができたのか。沖田が起き上がってどんっと土方を突き飛ばした。

「やめてって、言ってるじゃないですかィ!!」

そう言って着物の合わせを探って掴んで沖田が露になっていた下肢を隠す。立ち上がってそのまま逃げようとする沖田を土方はすぐに立ち上がり腕を掴んだ。少し腹が立ったのでそのまま背中へ捻ってやる。低い呻き声が沖田の唇から漏れた。

「俺を突き飛ばすなんて良い度胸だな」
「だっ、って…ひどい土方さん…俺いやだって、言ってるのに…。む、無理やりっ…」

言い訳を口にする沖田に余計に苛立ちが煽られて捻る力を強くする。アァと沖田から苦痛の声が漏れた。いたい、と言って自分を見てくる沖田を土方は見つめ返す。涙目で痛みに顔を歪ませる沖田にしかし土方は眉一つ動かさずにその顔を見ていた。

そして生意気になったと、思う。
自分とのセックスを拒みあまつさえ逃げようとするなんて。
可愛くない、そう思って土方は捻った腕を直さぬまま歩き出した。沖田の口から悲鳴が何度かついて出たが気にしなかった。土方は箪笥の傍まで来て引き出しをあける。ガサガサと探って一つの物を取り出した。
媚薬、だった。

それも、特上の。

沖田にもそれが見え、しかし初めてそれを見る沖田にはそれがどんな物かは分からなくてけれど自分を痛めつける物だと言う事は長年の勘から分かり身を震わせた。と思ったら腕を漸く離されて沖田は間接の辺りを擦る。あんまりにも乱暴な土方に涙が浮かんできた。
しかしその涙を零す暇もなく土方にどん、と突き飛ばされてまた畳に横になる事になる。ぶつけた肩の痛みに沖田は顔を顰めるが土方がしゃがみ込んできたものだから身体が強張った。土方は媚薬の蓋を開けそしてそれをとろとろとペニスにかけた。たっぷりと。

「い、やァあっ…」

その冷たい感触に沖田が身震いする。畳に垂れてくるほどかけるとそれをくちゅくちゅとペニスに馴染ませるように指で撫ぜる。特に亀頭の辺りには何度も丁寧に馴染ませてやった。その度に沖田は身体を大きく仰け反らせていた。
そしてその液を土方はアナルの方にもかけた。まだカチカチのそこを無理矢理開いて奥の方まで液がいくように指で押す。奥まで液を染みこませてそれからやっと土方は指を抜いてやった。
沖田が不安そうに聞いてくる。

「な、なにそれっ…ねぇっ土方さん、っ!なに…ねぇってば!っ、アッ!」

それは、即効性の媚薬だった。
もう効いてきたのだろうか。高い声を上げたかと思ったら沖田の頬がピンクに染まりハァハァと荒い息をし始めた。触れてもいないのにピクピクとペニスが震えている。そのペニスをちょん、と、土方が指で突いた。それは本当に触れるか触れないか、それだけの刺激だったのに沖田はビクビクッと身体をはねさせた。

「いやっ…なんで、…!」

いつもの何倍も敏感になっている身体が怖くて沖田は快楽にではなく恐怖に身を震わせる。
初めてでこんなに強力な媚薬を使うのは可哀想かとも土方は思ったけれどももう媚薬の効果は出てきてしまっていて取り消しはつかないしそれに何より沖田には悪いが可哀想なほど、燃える。

土方は情けを捨てると沖田の足をガバッと開かせてやった。いやぁっと沖田の口から高い声がでる。無視してもう一度箪笥を開き長い棒を取り出した。その棒の端に右足、反対の端に左足を括りつける。両手首も頭上に縛り上げてやった。そして爪先が頭の方へくるように身体を折り曲げさせ棒の真ん中の辺りと手首を縄で縛った。これで沖田は足を大きく開いたまま閉じる事はできない。勃起して汁たれ流しているペニスも媚薬が効いてきてヒクヒクしているアナルも丸見えだ。

されている最中ずっとやめてと叫んでいた沖田も出来上がった余りに恥ずかしい格好に黙り込みただ静かに唇を噛んだ。
ペニスだけではなくアナルまでも無様に晒している状態のこの格好はあんまりにも、恥ずかし過ぎる。
しかしそうそう恥ずかしがっているだけではいられない。そう思い次に何をされるのかと怯えている沖田を土方は一瞥し立ち上がった。そして沖田を冷たく見下ろしながら、言ったのだ。

「素直じゃねー奴は暫くそうやって反省してろよ」
「っ…やっ!」

そう言ってその場を去る土方に沖田は驚いたように叫んだ。

こんなにも、ペニスは愛撫を欲しているのに。こんなにも、アナルは土方のペニスを欲しているというのに。何にもされず放って置かれるだなんて、そんな蛇の生殺しみたいな真似、ひどすぎる。

恥も外聞も捨て哀願をしようとして、しかし沖田はこのあんまりに理不尽な扱いに怒りも感じていた。
昨日あんなに乱暴に抱いたのを忘れたのだろうか?昨日あんまりにも酷く犯されて身体が痛むから今日はやめてと、言っただけなのに。フェラチオならすると妥協まで出したのに。ただ自分の意見を押し通して乱暴な事ばかりする土方に、沖田は怒っていた。
このまま土方の手に堕落して良いのか。
沖田は思う。
いやだめだ、沖田はそう思い許しを請う事を止めキュと唇を強く結んだ。

泣き喚いてごめんなさいと叫ぶ沖田を想像していたのだろうか。黙り込む沖田を土方は面白く無さそうにチラ、と見しかし何も言わずに離れたところに座ると沖田の事はもうどうでも良いといった感じで溜めていた書類に目を通し始めた。

沖田は、変に意地を張ってしまうのが自分自身を苦しめていると言う事に気付けなかった。



それから、何分経ったか。

「アァっ…ぁーっ…」

つい口を出そうになる弱音をぐ、と沖田は奥に押しやる。
恥ずかしい格好を強要された事も何度もあるし屈辱的な言葉も数え切れないほど言わされたけれども慣れる事は決してなかった。足を少し開くだけでとんでもない羞恥が襲ってくるし触って欲しいと口にする声は面白いほどに震えてしまう。


「ア、ア、ぁあっ…ンンッ…ん〜〜〜っっ!!」

ピクピクとペニスが細かく震えているのが分かる。そこ一点が熱くて熱くて堪らなかった。土方のあの細く長い指で巧みに愛撫をして欲しいと、指を絡ませて溢れる蜜を擦りつけながら思い切り強く扱いて欲しいと、欲望が次から次へと溢れでてくる。そして土方が愛撫してくれる様を想像するとそれだけでまたペニスの硬度が増すのだった。


「ふっ、アっ…、んっ…」

チラと、沖田は土方の方を見た。土方は、目の前で沖田がこんなにも切羽詰っていると言うのに、何にもないかのように書類を見ていた。
土方は先ほどから一度も自分を見ようとしない。沖田は何度も縋るように土方を見たが土方は一度も、沖田を見ようとしなかった。それがもう本当に自分はずっと放って置かれっぱなしでこのまま明日を迎えなければいけないのかと沖田に思わせた。大袈裟だがもうずっと一生このままでいなければいけないのかも知れないとすら沖田に思わせた。それほど、沖田の中で土方の存在は大きかったのだ。


余りに無防備に晒されているペニスがもう限界だと、沖田に語りかける。アナルも先ほどから絶える事なくヒクンヒクンと震えていた。
すんっ、と沖田は鼻を啜る。
土方の手に堕ちるのは嫌だった。何でも乱暴にすれば思い通りになると思われるのが、嫌だった。
しかし、プライドの高い沖田がそんな事がどうでも良いと思えるほどに、もう、本当に、我慢なんてできなかった。


「も、だめっ…、ひじかたさっ…おねが、ねがい…さわって…」
「………」

絶対に聞こえているはずなのに、土方は答えてくれない。恥を忍んで言ったのに。しかし一つ言葉を出してしまったらもう止まらなかった。ポロポロと言葉が口から出て行く。

「ね、ねぇ…ひじかたさん…っ。ご、めん、…なさい…。ゆるして、おねがい」
「……」
「か、堪忍して…」
「今日は、無理なんだろ」

喋ったと思ったら意地悪くも先ほど自分が言った言葉を言われて沖田は唇を噛んだ。

「ごめんなさい…ごめんなさい、ひじかたさん…っ」
「………」
「わがままいってごめんな、さい…」
「………」
「ハァッはぁ、も、がまん…できなっ…う、ぅ」

はぁはぁはぁと荒く熱っぽい吐息を繰り返しながら沖田が本当にもう堪らないと言った様子で言った。
土方はそこで初めて沖田を見た。
おねがい、沖田は土方の瞳を見つめながら言う。
それに土方は暫く黙り込み仕方ねぇな、と小さく呟くと立ち上がり沖田の方まで来てくれた。

実際、土方は自分が限界なだけだった。
沖田の淫らな格好と甘い声、自分を誘う声音は土方が勃起するには十分過ぎるほどだった。

土方は沖田を縛り付けている物を一つもとらないまま、恥ずかしい格好のままの沖田の蕾にそっと触れた。
沖田は恥ずかしくて仕方が無かったが文句を言ってまた無視されるのが怖くて何も言えなかった。それに羞恥などすぐに吹き飛んだ。

つぷ、とほんの少しだけ指を挿れられそれだけで溢れるほどの快感が身体を駆け巡り沖田は高く嬌声をあげた。ヒクヒクと蕾が物欲しそうに動くのが自分で分かる はやくぅ、と知らずの内に甘ったるい媚びるような声が口を出たけれど、それに対してどうこう思う理性はもう沖田の中には残ってなどいやしなかった。
けれども土方はあくまでゆっくり、最後の最後まで焦らすように指を挿れていった。あんまりにも、意地悪だ。意地が、悪すぎる。沖田は思う。
もう本当に、指一本なんかじゃ全然足りなくって、土方のものでナカをいっぱいにして欲しくて、ぐちゅぐちゅに突いて欲しくて、沖田は堪らなかったのに。
薄く涙の膜が目を覆った。ポロと一度落ちれば次から次へとそれは溢れ出てき涙と一緒に言葉も溢れ出ていってしまった。

「ふっ、う、ァアっ、ぁあン、んっ…も、やァっ!なんで、そんなじらすんですかィ…っ!いじわるっ…ぁ、アアああっ!」

沖田がそう叫ぶと今まで人差し指一本、第2関節の辺りまでしか挿れてくれていなかったのに行き成り3本の指を挿れられた。無理に開かされる感覚に若干痛みを感じたがそんなものはすぐに吹き飛んだ。
感じた事のないほどの快楽が身体全体を包み込み沖田は兎に角、喘いだ。この快楽をどうすれば良いのか分からなくていっぱい涙も零した。
指三本でこんなにも気持ち良くて、土方のペニスを挿れられたらどうなってしまうのだろうか、沖田はふとそう思う。
壊れてしまうかもしれない。
しかし快楽が感じられるのならばそれでも良いと、沖田は思った。


土方は暫くすると指を引き抜きペニスを取り出してきた。それに沖田が焦ったように言う。

「ひじかたさんっひじかたさ、んっ…ン、これ、手、とって…なわ…、とっておねがい」

変な姿勢で縛られてるせいで手が痛いのだ。ずっと 痺れていた。それに流石に身体を折り曲げての挿入は怖かった。いつもの状態なら我慢できるが今こんなにも身体が敏感な状態で、正常位以外の体位でペニスを挿入されたらどうなるか。考えるだけでも恐ろしかった。

あんまりにもぽろぽろと惜しげもなく涙を流す沖田が流石に可哀想になったのか土方は少し乱暴に縄を解いてやる。ほ、と一息吐く沖田にしかし土方は手を解いてやった代わりとばかりに性急にペニスを挿入してきた。

「アアアぁあっ!!」

その感覚に沖田は叫び声をあげる。嬌声や喘ぎ声なんて可愛らしいものではなかっただろう。悲鳴、だ。度をすぎ過ぎた快楽は苦しみにしかならない事を今沖田は知った。しかし沖田のアナルは土方のペニスを離すまいとすいついてきていた。具合の良い締め付けに土方も小さく呻く。沖田は、ただ必死に土方にしがみ付いていた。

「ヒッあぁっ!やァアっ!」

ほんの少しでもペニスを動かされるととんでもない程の快楽が襲ってき沖田は身体を何度も仰け反らせる。けれども土方は構わずどんどんと腰を進めていった。そして泣きながら顔を横に振る沖田の顔を掴まえてキスをしてやる。
深く口腔を貪ってやった。腰の進め具合は乱暴で雑だったけれども口付けは優しくて、沖田はその差に戸惑いけれども暖かさも感じた。


「ひじかたさん!ひじかたさんっ…」

唇を離すとそう叫びながらギュウギュウと強く抱きついてくる沖田をそっと抱きしめ返すと土方は激しく腰を使いラストスパートをかけ始める。
アッアッと短く喘ぐ沖田に沖田が好きなトコロばかりを何度も何度も突いてやる。沖田のペニスはもう何度も精を放っており少しの刺激では達せれなくなっていたが流石にその刺激は堪らなくて、沖田はもう一度達しそれと同時に締め付けられたアナルに土方も達したのだった。



それでもまだ勃ち始めるペニスに沖田はげんなりとした。心はもう眠ってしまいたかったが身体(主にペニスだけだが)はまだまだ元気で。
それからまた数回ペニスを銜え込まされ沖田は今度こそ本当に力尽き三日ほど指一本動かす力も無く眠り続けたのだった。


END


ずーーっと前に媚薬ネタで書いて下さい!と言われてそれからすぐに書き始めてたのになかなか出来上がらなかった奴です。この親不孝者めが(いや私の文章力がないだけだけどね) 

 ドニズム 050317