静かに襖を開けるとすーすーと規則正しい寝息が聞こえてきた。土方はまた静かに襖を閉めるとその寝息のする方へ向かう。けれども途中で何かにつまづきよろけた。よくは暗くて分からないがきっと沖田が放りっぱなしにしている何かだろう。土方はまた総悟の奴部屋片付けてないな、と少し顔を顰めさせる。
沖田は真っ暗でしか眠れない為、夜目の利く土方にも周りが何も見えていないのだ。一寸の先すら見えぬ暗闇を寝息の音だけを頼りにして土方は沖田の方へと向かった。
沖田のすぐ傍までくると手探りで柔らかな肌に触れる。ぷにぷにと何度か触りそれが太股だと分かった土方はスッと上の方まで手をやり敏感な部分へとうつった。ヒクと反射的に沖田の身体がはねたのが分かる。それと同時に沖田が唸るような声をあげた。

「うーん…」

悩ましげな色っぽい(と土方は思った)声を出しながらゆっくりと寝返りをうつ沖田。構わず太股の付け根辺りをさわさわと触っていたら怠慢な動作でぱし、と腕を振り払われた。けれども土方もそのくらいで引きはしない。今度は胸元の着物の合わせに手をもぐりこませ敏感な胸の突起に触れた。ぁ、と沖田が少し上擦った声を上げた。そのまま沖田はまたうんうん言って身体を少しうねらせる。
人差し指で何度か撫でるとぷっくりとそれが勃ち上がってきたのが目に見えなくても分かった。それにカプ、と、歯を立てる。

「ンッ!」

その痛みに沖田はビクッと大きく身体をはねさせた。うーん、と次は少し鬱陶しそうに沖田はそう言ったけれども土方は乳首に歯を立てたままだった。沖田は眉間に皺を寄せていて端整な顔が少し歪んでいる。土方はそのまま歯を擦り合わせるようにして噛むのを深くさせた。

「イッ、てぇ!」

それに流石に起きたのか沖田は悲鳴をあげてからだるそうにもー、とかなんとか言って自分の胸にあった土方の頭を離そうとしつつ言った。

「う、ん、…ひじかたさん…?」
「おう」

何の悪びれも後ろめたさもなく答える土方に沖田は少し黙って、けれどもすぐに頭を離そうとする腕に力を入れながら言う。

「やー、もー、ねみぃからやだの」

ぐい、と一際力を入れて頭をどかそうとしたけれども乳首を噛まれたままだったのを忘れていた。乳首を強く引っ張る事になってしまい激痛が走る。

「いぃっ、てェ!」

高く声をあげる沖田に土方が馬鹿にしたように笑った。むかつく、そう思った沖田はけれども眠くて、いつもは何も考えなくてでも出てくる皮肉が今は出てこない。もういいやと思い襲ってくる土方を無視して寝る態勢に入る。
けれども土方はしつこくて、いよいよ中心をぎゅむ、と掴んできた。

「んやァ、も、ねむいんだってば、どっかいってくだせぇよぉ」

まだ意識がはっきりとしていないのだろう、舌足らずに沖田がそう言う。構わずに土方は緩く扱き始めた。すぐに沖田の口から甘い声が漏れる。

「いやァ、あっちいってってばぁ、ん」

嬌声の合間にぐずぐずと小さな子供のように甘ったれた口調で沖田が言った。けれど土方は下着の上から触っていたのをとめて次は下着の合間に手を滑り込ませ直接触れる。ひくん、と沖田は体をはねさせた。そしてあぁん、と可愛い声をあげているのにまだ可愛くない事を言う。

「やだァっ、眠いの、土方さん!眠いから、やだ」

それでも止めてくれない土方に沖田は強請るように言った。やだ、やだ、と身体を捩らせて抵抗してくる沖田に土方は苛立つ。

「じゃあお前は無視して寝てれば良いだろーが」
「……そんなんできるわけねーじゃねーですか…」
「感じなきゃいーんだろ、俺もお前が寝ててくれてた方が好き勝手ヤれて都合良いしな」
「………さいってい…」

ヤれれさえすれば良いのかと頬を膨らませる沖田に土方は笑った。そんな訳ねーだろ、と言って頭を撫でてやる。それに沖田の表情が和らいだのが土方には分かった。

「なぁ、総悟」

良いだろ?言う前に沖田が土方の首に腕を回してきて、土方はそれに応えるかのように優しくキスをした。


END


 

 這い 050808