「あぁ、あぁ、あぁ…」

うっわぁ、ねぇそれ大丈夫なの?ものすごく眉間に皺を寄せながら顔を指差されて言われて別にそんなに大した怪我だとは思ってなかった沖田は自分も眉を寄せた。けれどもついと横を見てガラスにうつる自分を見てみたら殴られて何の手当てもしていなかった頬は大きな痣になっていて確かに痛そうだと思った。
そ、と優しく銀時にそこに触れられて沖田の体がはねる。けれど銀時がすぐ近くまで顔を寄せながらちょっとこれ大丈夫なのと再度言ってきたものだから沖田は心配してくれるのは嬉しいけど少し心外だと思った。そんなにやわにはできていない。

「ねぇ、なんなのその土方クンの乱暴さはさァ銀さんちょっとシメてあげようか」
「………え、いや、え、……いいですァ」
「…今ちょっと迷ったよね」

銀さん沖田君のためならちょいとばかし犯罪に手ぇ染めるくらい構わないよー、本気か冗談か分かりかねるように言われて沖田は土方がぼこぼこになるところを想像して首を少し傾げさせる。そんなに良い気分ではないと思った。だからもう一度きちんといいですと断りを入れておく。

「なーんでこんなカワイイお顔殴るんだろうねぇ銀さんおおらかな心持ってるけどサディストの考えることはわかんねぇよ」

そう言ってすりすりと頬ずりをされてそれが気持ち良くて沖田は瞳を閉じた。

なぐられたーって、なぐさめてーって、歩いていたら偶然会った銀時に言ったら別に本気だったわけじゃないのに銀時は沖田が嬉しがるような絶妙なことをしてくれて、言ってくれて、それが意外に気持ちよかった。頬ずりをされながら沖田はうっとりとして思う。



それから沖田は土方にぶん殴られるたびに真選組の屯所から近くもない万事屋までわざわざ足を運んで銀時に慰めにもらいにいく事にしたのだ。
殴られたあとにこうやって銀時に会いに行ってカワイソウカワイソウってなぐさめてもらうのが好きだと沖田は自分で思う。
別に土方に殴られたり意地悪なことされるの嫌いなわけじゃないと沖田は自分で思ってて実際そうなのだろうけど土方に殴られると満たされる部分もいっぱいあるのだけれど逆に削られる部分も結構あってその部分を銀時に優しくされて埋めてもらって漸く自分は満足できるのだと思った。意地悪をされた後に優しくされるとすごく気持ちが良くて、クセになる。
上手いこと2人を利用しているような気になって沖田はとても気分が良くなった。


END

そんなに銀時絡ませたいのか私…! 

 られた 051101