そりゃ土方が忙しそうにしているのを目の前で見ていて大変そうだなぁなんて感想を持ってはいたけれどもね、と、沖田は思う。でもだからって可愛い愛しの恋人2週間も放っておくのもどうなんだって事も沖田は思っていた。
土方は2週間前からずっと部屋に篭りっきりで、沖田は別に始めはどうも思ってなかったけど別に土方と毎日顔見合わせることなんてしなくて良いって思ってたけど、離れてみると案外と寂しくて心細くていやってゆーかそれよりも、ねェ、沖田は思った。

自分から会いに行くのなんて何だか妙に緊張して気恥ずかしくて沖田は土方の部屋の前までくるとこくりと固唾を呑んだ。ゆっくりドアノブに手をのばし静かにそれをひねって開ける。そしてちろりと土方の方を見てみた。土方はドアが開いた事に気付いてないなんて事はないんだろうけど、そしてそのドアをあけた人間が誰かって事も分かってないなんて事はないんだろうけど、いやだからと言うべきか、こちらを見ることもしなかった。

「土方さん!」

大きい声で言っても何にも反応がなくて、沖田は小さな子供のようにどうしても構ってもらいたいと思ってしまった。つかつかと歩いていって土方のまん前までくると止まる。上から見下ろすように土方を見た。

「土方さん、単刀直入に言いますがね、」
「…」
「俺ァ土方さんと違って若いですからね」
「…」

そこまで言えば分かってくれるだろうと思って、そして流石に2週間も経っているのだから土方だってその気がない訳ではないだろうと思って、その2つの事ふまえて考えれば土方から仕掛けてくるだろうと、沖田は思っていた。だけどそれでも土方の反応がなくて羞恥心と一緒に怒りがどっと湧いてきて沖田はダンッと机を両手の平でおもいきり叩いた。

「…」
「…」

しかしやっぱり土方は変わらずで忙しそうにシャーペンを削らしていてその動作が入ってきた時と全く変わらないスピードで動かされているのを見て本当に土方は何にも気にしてなんていないという事が沖田に分かった。沖田は思い切り眉を顰めさせる。面白くないどころではない。そして恥ずかしいどころではない。

「土方さん…シてくんねぇと俺浮気するかも」
「…」
「ねぇ、」
「…」
「ねぇ!」

しつこく大きな声で聞くけれどもやっぱり返事はない。それだけの事なのに瞳に水分が上がってくるのが分かってやばいと沖田は思った。自分がここまで自分を曝け出してやってんのに、誘ってやってんのに、無視される事が沖田のプライドをたまらなく刺激した。

「ちょっと聞いてんの」
「してくれば」
「…」

こちらを向きもせずにひとことだけそう言われてけれどもそれが逆に沖田の闘争心に火をつかせた。傷ついたりむかついたりしてる暇なんてねぇぜってぇオトしてやるって思ってきっちり全部つけていたシャツのボタンをぷちぷちと2個あける。ガバッと開いて白い首筋を見せ付けるようにしてそれから。

「ひじかたさん」

無理矢理土方の膝の上にのっかろうとしてだけど思いのほかガードが固かった。ただ文字を書くだけのために動いてるように見えた腕は沖田を近づけさせない事にも一役かっているようだ。その腕をのかすことはせずに(とても怒られそうだと直感で思ったからだ)間から土方の膝に触れる。そしてそこに頭を押し込もうとして躍起になった。そうしていたらフッと、土方が笑ったのだ。

「なに…」
「服脱いで机の上、乗れ」
「え…」
「そうしたら、さわってやる」
「…」

土方は、正直始め沖田が部屋に入ってきた時沖田の事を鬱陶しいと思ってて絶対話してやるもんかなんてひねくれたように思っていて(だってどれだけこっちが忙しいんだと思っているんだ)だけど沖田の行動を見ていて気が変わった。かわいいとか、絶対口に出していってはやらないけどそう思ってしまって疲れてたのが少し癒された、気がした。それも絶対言わないけれど。
だけど沖田がその言葉でどうするかって事は土方には分からなくて脱げば楽しいことになると思うけれど怒って帰ったって仕事が早くすむだけで何の問題もないと思っていた。仕事が終わったあとで楽しむだけだ。

「……」

沖田は黙った。けれどもすぐにベストを脱ぎそれを床にバシッと放った。

「…えっらそ」

そしてボソッと言うとプチプチとシャツのボタンを全部あけドカッと机の上に座る。どうやら、土方が思っていたより余裕がなかったらしい。思いのほか楽しいことになりそうで土方は笑いを堪える。

「下は?」
「…あとで」

言うと沖田は土方の使われていない方の腕を自分の方へ持っていった。それに逆らうことはせず土方は沖田のなめらかな肌を撫でる。それだけでひくひくっと震えて声を出す沖田に若いってすげぇなぁと土方は感心したように思った。少しの間放っておくとこんなに敏感になるのかと変な事を覚える。
けれどやっぱり土方には仕事の方も気になってしまってもう一方の手で書類の続きを書き始めた。それが、沖田には気に入らなかったらしい。

「ちょっと、何やって、っンですかィ!」
「仕事」
「ひっ、でェ!あ、んたァ、あ、っ…ひでえ!」

泣きそうな声で言われてだけど土方は別にどうも思わなくて構わずに仕事を続けた。
沖田は本当は最低って言って殴って部屋出て行ってしまいたかったのだけど久しぶりにさわられたのがすごくすごく気持ちよくて、ずっとずっとこうしていたいと思うほど心地よくて、そうすることができなくて、悔しかった。
土方の手はどんどん下の方におりてきてじょじょに沖田のより敏感な方へと移っていく。ジ、とズボンのチャックをおろされて下着の上からそこを弱く握られて沖田の瞳が大きく開かれた。

「アぁんッ!」
「…」
「うァ、」
「…」
「やァ!、やっ…」

荒く揉まれて言いたくもない言葉がいくつも口をついてでてしまう。ぎゅうと握りこまれるとたまらなくって本当にたったそれだけの事なのに信じられないくらい気持ち良くて沖田は自分が怖かった。

「おい、だまれ。集中できねぇだろ」

そう厳しく土方に言われて鋭く睨まれてだけど沖田がそれに怒りを感じることはない。 土方の手の平の中のペニスがまた少し大きくなっただけだ。
そんな言葉にも快楽を感じてしまえばもう後はその波にのまれるだけだ。土方の行動にも仕草にも表情にも態度にも全てに感じてしまって、馬鹿みたいに体が言うこときかなくなって土方の手に、落ちるだけ。

「ひゃあァん!」
「あ?あぁ、ケツの穴?」

一際大きな声でなかれて無意識に触れたところがアナルだということに土方は気付く。へぇ、とかなんとか言いながらツプと指を挿れた。いやァ、体を捩って暴れて置いてた紙がくしゃくしゃになってコラ何やってんだと軽くでこを叩くと沖田が不服そうにこちらを見てだけど何にも言わなくてよし落ちたと土方は思った。


END

もっとなんか、こう、エロくしたかったんだけどねあれ?みたいなね 

  きんきゃん 051125