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まって。 下着を脱がそうとした瞬間震えるような声でそう言われた。え、と土方は思って沖田の顔を見る。沖田は恥ずかしそうに頬をピンクにさせて、横を向いていた。むらむらと欲情が奥からわいてきて、そのまま黙っている沖田を良いことにさっきのは聞き間違いだと思い込んでもう一度下着に触れる。だけれども今度はいや、高い声で拒否されてめくっていたスカートを直されてしまった。 「あ、あのさ、土方さん…」 「…んだよ」 ぶっきらぼうに返事を返すとそれっきりまた黙られてしまわれて土方はなすすべをなくす。えぇだってベッドの上でねころばせて服脱がせたこの状態でおあずけなんてそんなんどうすれば良いのって思ってとりあえず嫌なのかよとボソリと言った。思ったより不機嫌な声色になってしまって舌打ちをしたくなる。ビクと沖田が震えたのが分かり余計にそう思った。 「すんのがイヤなんじゃなくて、ですねィ…」 「なに?」 「あの、おれ…」 きゅ、と、沖田がシーツをきつく握る。だからそういう仕草が煽るんだってーの分かってやってんのかって思ってじろりと沖田の方を見たら大きな瞳はこちらを見ていた。眉を寄せて唇をほんの僅かに開いているその表情がセクシュアルでまた自身が大きくなったのが分かって土方は今更イヤだって言われたって絶対にこのまま我慢なんてできねぇぞと思う。 「おれ、」 「なんだってば」 「処女だって、いってたけど…」 「処女じゃねーの!?」 思わぬ大声に自分が1番びっくりした。処女かどうかにこだわるような小さい男ではないと思っていたけれども沖田の体に他の男が触れるところを想像するとむかむかしてならない。胸倉つかみかかる勢いで叫んだらふるふると沖田がいきおいよく首を横に振った。 「ちが、しょ、じょ、なんですけど」 「何だっつーの」 土方はホッとして胸を撫で下ろす。だけれども沖田はまだ言いよどんでいるようだ。そのあまりののろくささにイラつく。視線だけで続きを促してやった。 「おれ…」 「…」 その視線を受けてすぐに口を開いてそれでもまだ本題には触れない沖田。いい加減にしとけよと思ってしかしそれが沖田の頭に届いたのだろうか、やっと沖田が震える唇で言葉を紡いだ。 「お、…」 「お?」 「お、な、」 「おな?」 「おな…」 「おな」そこまでしか沖田ははっきり言わずその次の言葉を上手く聞き取れない。 「は?オナニー?」 「ばっ、」 っきゃろー!叫ばれて殴られた。だけどそう聞こえたんだから仕方ねぇだろ、そう言いながら殴られたところを撫でる。しかし土方の言った言葉は沖田が言いたかった言葉らしかった。 「そ、そんなあっさりいわねぇでくだせぇ…」 「は?だから何?オナニーがどうしたんだよ」 「…」 沖田は、恥ずかしい言葉をためらいなく口にされてはずかしかっただけだ。顔を赤くしてうなだれる。しかし土方は何にも気にしていないようで、沖田は土方のその淡白な反応があまり気に入らなかったけれども続けた。 「だから、…そ、ゆーのシてっから、」 「え!?」 思わぬ告白にびっくりして土方は思わず驚いた声を出してしまう。シてんの!?言おうとした言葉はしかし沖田があんまりにも恥ずかしそうに体を震わせていたものだから口の中に飲み込んだ。だけどしてるんだ、と心の中で思ってうっすらと沖田がそういうことしているのが浮かんできてしまう。 「なんか、前、いってたじゃん…」 「何を?」 「お前の、キレーだろーな、とか…」 少し考えて確かにそんなようなことを言ったのを土方は思い出す。その時は沖田がえろと言って殴ってきてそのまま流れたので土方は忘れていた。だけれど沖田は覚えていたらしくてもしかしなくても気にしていたのだろうかと土方は考える。 「だけど、そーゆこと、シてる、から…」 「…」 「キレイじゃない…んでさァ…」 「…」 「…す、すいやせん…ごめん、…なさい…」 ずっと黙っていたら怒っているとでも思ったのだろうか。沖田がいつになく素直に謝ってきて別に怒っていたわけではない土方はってゆーかぶっちゃけ襲いたくてたまらなくなっていた土方は欲を抑えきれなくなる。腕を伸ばして沖田の体から離していた自分の体を密着させた。土方がのっかってきた重さに沖田がんん、と声を出しながらみじろぐ。 「(えーオイコラどうしよう何でこいつこんなに可愛いの!?今風に言うと萌えー!マジで萌えー!)」 心の中で叫んで自分の性欲をできるだけ沈めさせた。このままだと乱暴に犯しそうで、やばいと土方は思う。 「や、そーゆの気にしねーから」 「ほんと?」 よかった、言って沖田が腰に腕をまわしてきた。なら、耳のそばで沖田が呟く。 「つづき、してくだせぇ」 甘い声で囁かれて言われなくても、思って土方は今度こそ脱がす為に下着へと手をやった。 END |
| 服は、プロトの隊服みたいなのを着ている感じで つづきしてくだせぇって言うもんだから続き カバリエ失格 愛してあげて 051210 |