何を今更!?ってツッコミ入れたくなるようなほど時間を置いてしまいましたが大人への一歩の続きですすいません、なんか、本当、すいません…いやなんか本当、なんかすいm(ウゼェエ)




全くなんの役にも立たない情報ではあるが、沖田が土方の部屋に来たのは11時59分だった。もう土方は電気を消して布団に入っていたというのに当たり前のような顔をして何も言わずに部屋の中に入ってきたかと思ったら電気をつけた沖田を急に光が目に入って眩しそうに眉を顰めながら土方は見る。沖田はそのまんま土方がかぶっていた布団をめくった。オイ、起きろとでも言いたげに。オイオイ何様なのこいつ誰かこいつの図太い神経けずってくんない思いながらそういえばと、特に意味はなかったのだけれど今日の昼間にされた質問を土方は思い出していた。「年齢って、誕生日の0時にとるものだと思いやす?それとも誕生日の、生まれた時間にとるものだと思いやす?」土方には沖田が何を考えてそんな事聞いてきたのか全く分からなかったけれども0時にとるものなんじゃねぇのと適当に返事を返したのを思い出した時だった。丁度、0時になった。それと同時に土方さん!はずむように沖田が言った。

「俺18歳!!」
「は?あ、あー…」

あぁそうそうそういえばそうだったか、土方は思い出す。適当におめでとーなど言ってやってけれど毎年自分の誕生日なんて忘れているくせに今年はやけに気合いが入っている(わざわざ土方の部屋に来てそんな事を言うなんて)何かあるのかと訝しげに沖田を見ながら土方は煙草に火をつけた。

「夢精って、何?」
「ぶっ!!」

けれど予測のつかなかった一言に吸った煙がモロに喉に入ってきて大袈裟にゲホゴホとむせてしまう。

「何言ってんの!?何のお話!?」
「…土方テメェ忘れたのかィコラァ!!」

間、髪入れず髪を引っつかまれて凄まれた。土方は本当に何のことか全く分からなくて、どこから夢精がでてきたのかと眉を寄せる。しかも「忘れたのか」と言うってことは何か夢精にまつわるエピソードでもあるのだろうか。沖田の意気込みからして相当重要なエピソードなのかもしれない。必死に思い出そうとするけれど何にも思い浮かんでこなかった。沖田はとても不服そうな顔をしながらバシッと土方の頭ひっぱたいてバカヤローこのハムスター脳みそ!!なんてよく分からない頭の悪い悪口叫んでそれからようやく説明をし始めてくれた。

「これは6年前のまだ俺が土方さんと一緒に寝ていた日の出来事です」
「あ〜…」

そういえば一緒に寝てた時もあったなぁ、と土方は思い出す。そして土方はもう一緒に寝ない方が良いと思いつつそれを言い出せなかった事も思い出した。そこで首を傾げる。どうして一緒に寝なくなったんだっけ、土方は忘れていた。

「…ここまで言って思い出せやせんか?」
「…すいません」

バシッ!また衝撃が頭にきた。このトリ頭!今度の悪口は分かった、さっきもこれと似たようなことが言いたかったのだろうか。

「ある日俺が朝起きると布団が濡れていたのです」
「はぁ…」
「おねしょかと焦る俺に言った土方さんの口から出てきたのが「夢精」です」
「あっ!あっ、あっ!」
「何喘いでんの」

突っ込む余裕もなかったそうだ土方は今、思い出した。初めて沖田が夢精をした時、沖田は夢精って言葉も意味も知らなくて、その意味を教えてやろうとしたのだけれどなんやかんやとありまして、結局18歳になったら教えてやると約束をしたのだ。今の今まで忘れてしまっていた。よくもまぁ6年も覚えていたものだと、土方は感心する。そっちこそ正真正銘本物のトリ頭のくせになんて思いながら。

「教えてくだせぇよ」

そう言って沖田がずいっと近寄ってきた。土方は黙る。今更説明するのも照れくさいというか、馬鹿みたいというか、そう思ったからだ。だってもう18歳なのだ、知らないなんてありえるのか、なんて。そうして近寄ってきた沖田をよく見てみる。当たり前だけれどあの頃から大分成長をしていて、大きくなったなぁなんて親心で感心感激半分、男として色気にドキリとしたのが半分、思う。自分の半分ほどしかなく、肉がついてぷにぷにしていた柔らかな手足は細く伸びやかに、そんなに長くなくぼってりしていた首筋はほっそりと色気を醸し出していて、ふくよかだった頬は綺麗にラインが浮き出ている。あぁ、大きくなったな、しみじみ思ってしまった。そうして自然にちらりと視界に入った沖田の瞳は期待に弾んでいて、それに土方は妙な責任感を感じてしまった。今まで知らなかったのは自分のせいなんだし、土方は思って口を開く。

「だ、からな、性的に興奮したりするとですね、」
「うん」
「睾丸が少しずつペニスの根元の方へとせりあがり」
「…うん、」
「やがて袋状の陰嚢がほとんど平らにな…って、え?」

保健の教科書を朗読するかのように土方が真面目に説明をしだすと沖田が顔をうつむけた。肩を震わせている。は、何?土方が思った瞬間ぷっ、と沖田が噴出す。

「あっはっはっ、マジうけるっ!!」

オイっ、土方が声をかける前に腹をかかえて笑い始めた。楽しそうでいいですねェってコルァア!何笑ってんの?何笑ってんの?人が真面目に話してんのに!土方はちょっと恥ずかしかったんだぞこんな話真面目にするの!心の中でキレる。

「土方さん、馬鹿にしねぇでくだせぇよ」

笑い過ぎて瞳に涙にじませながら、漸く落ち着いた沖田が言った。

「18にもなって知らないとかマジで思ってんの?やばいでしょう」
「…」
「悪ィけど、人並みに経験とかはしてるんで」
「…」
「18の頃の土方さんほどは遊んでないですけどねィ」

にっこり、爽やかに笑いながらあっさり言われてしまった。おいっ、おい、おいコラァア!!!思いっきり声に出したかったのだけれどそれを抑えて心の中で叫んだ。

「こっのクソガキ!!」

どういう顔すればいいのか分からなくて手の平で顔を覆う。沖田はきっとすごく愉快そうな顔をしているのだろう予測がついてあまつさえその顔が浮かんできて土方はいらっとした。

「ごめんね土方さん、俺処女じゃないけど」

まぁ女で自体ないしな、ハッ!と嘲笑しながら嫌味っぽく言ったら沖田は少し眉をひそめた。

「でも土方さんだって遊んでたんだから、あいこでしょう」

ね、にっこり微笑まれて一瞬動けなくなってしまった。その瞬間に沖田がきゅうと抱きついてくる。オイ、不機嫌そうな声で言いながら土方はどきどきしていた。大きくなった沖田とこんなに密着するのは初めてだ。見た目より柔らかな体がおしつけられ、ふんわりといい香りが鼻をくすぐる。細い腕が背中へまわって、きゅうとより強く抱きつかれた。

「土方さんが、18歳まで秘密とか意地悪いうから」
「…」

だからですぜィ、土方の胸に押し当てていた顔を上に上げて、土方の瞳をじぃと見ながら言った後、沖田はちゅうと唇をあてた。本当に触れただけのキス。また沖田はじっと土方の瞳を見たそしてだからですぜィ、もう1度言う。ゆっくりと動く唇、先ほどの感触を思い出してしまって、たまらなくなって土方は自分から強く肩を抱いて口付けた。ん、と、沖田が甘い声を出して受け入れる。

「ん、う、…ぁっ、」

土方のぬめったあつい舌が口のなかくすぐってぞくんぞくんってした。あぁやっぱり、と沖田はうっすら瞳を開いて土方を見る。想像していた通りだった。今までで1番気持ちが良い。ァっ、一際高い声が沖田の唇からもれた瞬間、土方がハッと正気を取り戻したかのようにビクッと体をはねさせた。かと思ったら唇を離される。

「わ、悪ィ…」
「何で謝るの?」

申し訳無さそうにする土方に僅かにむっとして睨みつけた。

「謝らなくていいんですぜェ」

言った後、色っぽく瞳を細くしてちゅうと、ねっとりとした口付けを沖田がする。てらてらと唾液で光らせた唇を、強く土方の唇に押し付けた。舌は入れない。唇が触れ合うだけだけど、しかしだから余計に感じてしまう、沖田の唇のやわらかさ、濡れた感触、押し当てられる強さ。

「頼むから、好きなようにしてくだせぇよ」

何度も唇をおしあてた後に縋るように、そう言った沖田を、手放すことなんてできなかった。あぁそうだよ、土方は思い出す。昔は、6年前は、沖田を手に入れようと思っていたことを。どうせ真性ホモなら俺がかっさらってしまおうと、あぁ若かったよな、ハッと昔の自分を嘲笑するように思う。思う、思ったけれど。

「(どうせ今だって変わってねぇよ)」

思ったのと同時に、沖田を床に押し付けていて、土方はもう自分を止める術がないことを悟った。


END

続きを書いてっていう、リクエストがきていたね
あれからどれほど時が過ぎたのだろうか…(誰ェエ)
ってゆーか突き落とすんじゃなかったのっていう…あ、うん、いや、もう、全てのことにすいません…
とりあえずハピバ総悟ー!!

いまいち沖田の心理がわかんないから、補助話を書く、予定、です 

  ろへ後退 060708